2024年06月20日、韓国の産業通商資源部が「05月の自動車輸出65億ドル、歴代05月の最高」というプレスリリースを出しました。
05月に自動車輸出が65億ドルに達し、歴代で最高!――とメディアまでも大本営発表みたいな記事を出していますが、喜んでいる場合ですかね?――という話なのです。
以下は同プレスリリースにある「2024年05月の自動車地域別輸出額」を和訳したものです。
ご注目いただきたいのは、表組の右端、「01~05月累計」の輸出額と「対前年同期比の増減」です。
韓国自動車輸出(2024年01~05月累計)
北米:180.5億ドル(+27.4%)
EU:35.5億ドル(-27.2%)
その他欧州:21.7億ドル(-7.0%)
アジア:22.0億ドル(-8.7%)
中東:19.9億ドル(-21.7%)
オセアニア:15.6億ドル(-5.0%)
中南米:11.1億ドル(-5.1%)
アフリカ:1.6億ドル(-32.6%)
ご覧のとおり、北米市場の輸出額が「180.5億ドル」と圧倒的に大きく、対前年同期比で「+27.4%」と急増していますが、他の地域はは全て下落しています。
つまり、韓国の自動車輸出は北米だけが伸びており、残り全ての地域で全ボツです。
しかも、01~05月の上掲表組の輸出額合計「307.9億ドル」のうち、北米「180.5億ドル」が占める割合は「58.6%」になります。
韓国が輸出する自動車の約6割が北米市場向けに偏っているのです。
何を意味するのかは明白です。北米市場でこけたら、韓国の自動車輸出は「おしまい」ということです。
満を持して、トランプ大統領が登板するかもしれません。
もし、トランプ大統領になったら、「韓国を締め上げるためには、自動車の輸入関税をドンを上げてやればいいんですよ」とチクってみるのはいかがでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)