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「中国上海市が財政逼迫で寺から100億元調達」当局がスグに否定

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SNSに面白い投稿が出て、中国でドタバタ劇がありました。

地方财政的紧张程度,可能远超你的想象,我们是真没钱了(地方政府の財政的困難は想像以上かもしれない、われわれは本当にお金がなくてアウトだ)」というタイトルで、内容は以下のようなものでした。

上海市は上半期の財務諸表を均衡させるために、上海地区の静安寺、龍華寺、玉仏寺、東林寺、宝華寺、碧雲晋源、蟠尼寺、洪福寺などの寺院に一時的に100億元の香典を借りて、債務の短期回転に使用した。

最大に貢献したのは静安寺で、48億元を拠出した。


↑上掲は上海にある静安寺。上掲投稿で「48億元拠出した」とされたお寺です。こんなギラギラなので全く想像もできませんが、実は三国時代から続くお寺です。(三国志で有名なあの)呉の孫権の命によって247年に西域出身の康僧会によって建てられた――とされます。

地方政府がお金に困ってとうとうお寺からお金を借りることになったのか――とネット上でも話題になりましたが――2024年07月03日、上海市人民政府と財政局は、これは真実ではなく、単なるうわざに過ぎないと否定しました。

面白いのは、この否定に対するネットの反応です。

SNSでは「政府が否定したということは信憑性が高いということだ」「今年は財政が悪化しているが経費を下げることはできない。お金を借りている可能性が高い」などの投稿がありました。

中に「天津市が昨年、寺からお金を借りた」というものがありました。


↑天津市にある大悲院。清の順治帝時代に開基された有名なお寺です。

これは、2023年03、04月に天津市が大悲院からお金を借りた――といううわさが流れたことを指しています。しかも、「07月にも供出を頼んだら嫌な顔された(拒否された)――という話まであります。

政府当局が否定しているので真相は分かりませんが、貧すれば鈍すといいます。お寺にお金を出してもらってもおかしくない――と国民から思われているのは確かです。

SNSを見ると「そんなことは絶対にない」という反応は見当たりませんので。

「火のないところに煙は立たない」と言うのですが……本当にお寺にお金を拠出させていないのでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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