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中国建国記念日「特警の突撃部隊」副大隊長が公安局長を銃撃!

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2024年10月01日、国慶節の初日(中華人民共和国の建国記念日)、中国湖南省邵陽市において、公安局長の李長躍さんが銃撃される事件が発生しました。


↑部下に銃撃された邵陽市公安局長・李長躍局長


↑邵陽市特警の車両。「邵阳特警 猎豹突击队」と書いてありますが、「猎豹リェーバオ」は中国語で「チーター」ですから「邵陽市特警 チーター突撃部隊」です。

この事件は、邵陽市公安局の昇旗式の最中に起こりました。

犯人は李長躍さんの部下である段鵬という人物で、局長を含む計3人に向けて発砲。1名死亡、2名重症で、犯人はその場で自殺――と報じられています。


↑犯人・段鵬さんがインタビューに答えた動画がありました。

この段鵬さんは、湖南省邵陽市公安局巡特警支隊特警二大隊の副大隊長を務めていました。

1987年12月生まれで、湖南警察学院を卒業。身長1.92メートル、体重100キログラムという屈強な体格で、特別警察の一員として実力を発揮。


↑段鵬さんは獰猛そうな人物です。

2011年には湖南省公安系の散打擂台(格闘技)で85キロ以上級準優勝を果たし、その後もキャリアを重ね、2021年には「邵陽市青年五四賞章」を受賞するなど、優れた業績を残していました​。

自ら特別警察の組織の一員で治安の維持する側であるのに、なぜ公安局の局長を銃撃するに至ったのでしょうか。

これはメディア、ネット上でさまざまなに推測されています。例えば以下のようなものです。

前任局長は段鵬さんを正大隊長に昇進させることを決めていたが、李長躍さん局長に就任後、長期にわたって段鵬を抑え込み、賄賂を受け取った上で別の人物を正大隊長に破格で昇進させた。

その新しい大隊長はほとんど何もできず、段鵬さんが全ての仕事をしていた。

2024年の「国慶節」(10月1日)、段鵬さんはすでに家族を連れて旅行に行くために休暇を申請していましたが、大隊長は彼に休暇をキャンセルさせ、仕事をするよう強制した(しかもその上司は上記のとおり段鵬さんさんからすれば無能だった)。

段鵬さんと李長躍さんはかつてある事件の処理を巡って対立し、それ以来恨みが積み重なっていたこと。

中国政府は、すべてが要は官僚社会ですから――「中央から評価されることが何より大事」かつ「ライバルより早く昇進することは絶対に負けられない戦い」な――妬心と賄賂が渦巻く陰湿極まりないところです。

(上記が正しいとして)段鵬さんが恨みをためて銃撃したとすれば、まあ動機としては十分なのでしょう。

中国政府は「このようなことはどの国でも起こること」と言うのでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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