↑尹錫悦(ユン・ソギョル)政権の「医師の数を増やす」という決断に対して猛抗議のアピールをする林賢澤(イム・ヒョンテク)『大韓医師協会』会長。
2024年11月10日、『大韓医師協会』の臨時代議員委員会が開催され、Money1では「狂犬」とご紹介した会長の林賢澤(イム・ヒョンテク)さんが解任されました。
有り体に言えば「クビ」です。
先にご紹介したとおり、この任賢澤(イム・ヒョンテク)さんは、暴言や荒っぽいアピールが過ぎる人で、医師からも「『大韓医師協会』は医師の意見を代弁していない」と批判も上がるほどでした。
例えば、2024年06月09日には、業務上科実致上容疑で起訴された医師に有罪を宣告した判事に対して「この女は精神病か」などと述べています。
↑尹錫悦(ユン・ソギョル)政権に抗議するとして、2024年08月26日、任賢澤(イム・ヒョンテク)さんは「断食闘争」に突入しました。
↑断食6日目となる31日に任賢澤(イム・ヒョンテク)さんはギブアップ、救急車で病院に担ぎ込まれました。糖尿病・高脂血症などの基礎疾患が悪化して、不整脈症状が深刻化。意識低下で危険な状態に至った――ためです。
任賢澤(イム・ヒョンテク)さんについては、1億ウォンを要求しという件もあります。
「専攻医支援金を横領した」との疑いを提起したソウル市医師会の幹部を告訴したのですが、告訴取り下げの条件として5万ウォン札で1億ウォンを要求する録音記録が公開されたのです。
これについて、『大韓医師協会』は「実際に金銭を要求したのではなく、相手の過ちがそれほど大きいことを強調するためだった」と説明していますが、多くの医師が「納得できない」と表明しています。
また、『全国市道医師会』のキム・テグ会長も「(現金の要求は)暴力団が行うような犯罪行為だ。医師協会全体の会員の名誉を傷つけ、国民が医師をどう思うかが心配だ」と指摘しました。
さらに「現執行部では、医師-政府間の対立がさらに深刻化する可能性が高い。世代を超えてリーダーシップを発揮できる代表を再び選出すべきだ」と主張しました。
結局、任賢澤(イム・ヒョンテク)はクビに!
10月29日、『大韓医師協会』代議員会の運営委員会は緊急会議を開き、任会長の不信任案および非常対策委員会設置案を10日の臨時代議員総会に上程することを決定していました。
釜山市の代議員である趙鉉根(チョ・ヒョングン)さんなど代議員103人は、臨時総会の招集を求める際に、任会長について「暴言や失言を繰り返し、医師や医師協会の名誉を著しく傷つけた」と述べています。
――で、11月10日、臨時代議員総会が開催され、任会長に対する不信任案が上程、投票になりました。
↑臨時代議員総会で頭を下げる任賢澤(イム・ヒョンテク)会長。
総代議員数246人のうち224人が投票に参加し、出席した代議員の3分の2以上である170人が賛成票を投じ、不信任案が可決されました。
2024年05月に就任した任賢澤(イム・ヒョンテク)会長は、就任からわずか6カ月で退任となりました。
↑わずか6カ月で会長を解任された任賢澤(イム・ヒョンテク)さん。
会長が弾劾・解任となりましたので、『大韓医師協会』は非常対策委員会体制へと移行することになります。
「狂犬」がいなくなったので、医師会と政府の関係が少しはよくなるかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)