↑台湾の中央銀行『中華民国中央銀行』のマーク。ちょっといいですよね。
2025年03月17日、台湾の中央銀行『中華民国中央銀行』が02月末時点の(台湾)国内銀行の人民元預金残高が1,133.93億元となったと公表しました。
↑黄色のマーカーが2025年02月末時点での人民元の預金残高。( )内が前月、すなわち2025年01月末時点での金額(1,143.36億元)。※114年と書いてあるのは「民国暦」です。中華民国建国の年(1912年)を元年として数える暦年です。民国暦114年は2025年になります。
⇒参照・引用元:『中華民国中央銀行』「114年2月銀行辦理人民幣業務概況」
この人民元残高「1,133.93億元」はちょっとした異常事態です。
――というのは、2013年10月以来、約11年半ぶりの最低水準となったからです。
『中華民国中央銀行』の担当者は――、
法人が資金運用の必要性や、金利・為替リスクを考慮し、人民元預金をドル預金に切り替えたことが主な要因
――と説明しています。
読者の皆さまもご存じのとおり、人民元の金利と為替レートはともに下落トレンドです。また中国本土の経済はまさにどん底。
投資家の関心は中国本土には向いていません。習近平さんが泣こうが喚こうが、人民元に換えて本土に投資しようなんて物好きはいません。
台湾メディアでは――銀行関係者は「(台湾)国内銀行の人民元預金が流出し続けるのは、今年も避けられない既定の流れ」と語っている――と書いています。
台湾の皆さんも「人民元なんかいらない」のです。
(吉田ハンチング@dcp)