2025年08月25日、韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんとアメリカ合衆国・トランプ大統領の米韓首脳会談が行われました。
非公開の会談が行われる前に、公開で記者からの質問に答える場が設けられました。
この中に「李大統領はこの会談の前に日本を訪問しましたが、日米韓の協力について取り上げる課題はありますか?」という記者からの質問がありました。
トランプ大統領の回答はこうでした。以下に全発言を和訳します。
トランプ「(取り上げる課題は)あると思います。
日本はわれわれにとって重要な同盟国です。
――(右に座っている)李在明(イ・ジェミョン)さんを見て――
あなたがたをまとめるのには苦労しました。
韓国がいまだに慰安婦問題について考えているからです。そうでしょ?
韓国側は慰安婦についてばかり話したがりました。
私がこれまでの数十年の間に何度か解決に至ったと思っていましたが……そこには重なり合う問題が残っており……私の言い方が間違っているかもしれないし、適切でないかもしれないが、われわれは慰安婦問題について特に話し合いました。
韓国にとっては大きな問題でしたが、日本にとってはそうではない。
日本は前に進みたがっていたのです。
ところが、韓国は大変強く固執していた。
(李在明(イ・ジェミョン)さんの方を見て)分かります?
あなたが答えますか? とてもいい質問ですよ。
遠い昔の出来事のせいで、日本と韓国をまとめるのは大変でした。
日本は前進したがっている――と私には言える。韓国はやや不安定です。
(李在明(イ・ジェミョン)さんに向けて)どうぞ」
この後が李在明(イ・ジェミョン)さんの回答です。
李「日本との関係改善は米韓関係にとっても重要です。
トランプ大統領が三カ国の関係を重視していることを理解しています。
私は訪米する前に日本を訪問し、われわれが抱える難しい問題を解決することに取り組みました」
――トランプ大統領がここで口を挟みます。
トランプ「日本は韓国との関係改善にとても意欲的です。日本の人々は偉大で、偉大な国だと思います。
彼らは韓国との協調を強く望んでいます。
それに両国には共通の目的があるでしょう。北朝鮮問題を解決することです。
日本は本当に関係の改善を望んでいますし、私はそうなると思います。
私がやり取りしている日本人は素晴らしいし、あなたとも同じようにするでしょう」
これを受けて李在明(イ・ジェミョン)さんの発言。
李「私が日本を訪問し、石破首相と会談を行いました。
両国間にあった多くの障害が今では取り除かれていると悟りました」
トランプ大統領が突っ込みます。
トランプ「そのとおりだ。私の任期中にね。
少しばかり障害は残ったけれども、多くは私の任期中に解決された。
安倍首相を見れば分かる。彼は偉大で素晴らしい友人だったのに、暗殺されてしまった。
彼はあなたの国にとても温かい感情を持っていた。私は断然できる。
私は現在の首相もよく知っていますが、彼も同じでしょう。
だから、あなたは日本と偉大な関係を築くでしょう」
(後略)
トランプ大統領は「慰安婦問題」を挙げて、「韓国は慰安婦問題に固執しているが、日本は前に進みたがっているし、オレはそう認識している」と明確に述べています。
この文脈で、Money1でもご紹介したとおり「日韓の協力」は重要だが、日韓をまとめるのは大変だ――という指摘が出たわけです。
韓国のいう「日本のせいで日韓がうまくいかず、そのため日米韓の協力がうまく進まない」というのはただの言い訳だ――と合衆国は認識しています。
第1期トランプ政権で国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めたJohn R.Bolton(ジョン・ボルトン)さんも、自身の回顧録でそう指摘しています。
つまりトランプ大統領は、第1期で文在寅にひどい目に遭わされたので「お前らのやり口や言い訳はよく知っている」といっているのです。
同時に「日本と揉めるんじゃねーぞ。文在寅のときみたいな言い訳は通用しねーからな」といっています。この態度はルビコ国務長官の姿勢と完全に符合します。

この部分を和訳した労作動画がYouTubeに上がっています。『字幕タイムズ』チャンネルで、以下の動画です。
慰安婦関連については「6:00」からです。
※公開された記者会見のすべてが見たい場合は、以下の『WhiteHouse』チャンネルが公開した動画で視聴できます。
(吉田ハンチング@dcp)






