しつこくご紹介しているとおり、韓国政府の財政は火の車です。
中央銀行である『韓国銀行』から短借しては返済するを繰り返しており、先進国にはあるまじき状態となっております。
その火の車の韓国政府が2026年度の予算を728兆ウォンとしました。
どこにそんなお金があるんだ――という話なのですが、国債を発行して政府負債を積み上げて凌ぐもりです。
韓国政府はお金をかき集めないとなりませんが、韓国メディア『ソウル経済』がスクープを出しています。
企画財政部が2026年度の歳入予算に、
『韓国銀行』からの剰余金を史上最大の6兆4,000億ウォン
――としたことが分かったのです。
中央銀行『韓国銀行』は当期純利益のうち、法定積立金や任意積立金に繰り入れた後に残る金額を指します。
法定積立金:純利益の30%を強制的に積み立て
任意積立金:農漁家支援基金など特定目的に拠出
この残りが「剰余金」となり、政府に納付されて国庫収入(=歳入の一部:雑収入に計上される)として扱われます。
「取らぬ狸の皮算用」で「6.4兆ウォン」も政府予算に組み入れているのです。
韓国史上最大の支出予算728兆ウォンとしてお金が足りないので、税収不足を『韓国銀行』からもむしろうというわけです。
ただ、これは他の政権も行っていて、『韓国銀行』の業績が良いと予想される場合は、剰余金も高く見積もって組み入れます。
実際に2024年には『韓国銀行』の剰余金が「6兆ウォンを超える」と見込んたため、剰余金を4.2兆ウォンとして計上しました。
2026年度の予算で「6.4兆ウォン」としたのは、2025年07月までの当期純利益が5兆7,119億ウォンとなっているためです(対前年同期比:+57%で絶好調)。
問題は、この予測が空振って、剰余金がこれより少なくなった場合です。
なにせ『韓国銀行』の収益は、
・外貨資産運用に伴う利子
・売買損益
etc.
で構成されます。そのため、国内外の金利差・株価・為替などパラメーターに大きな影響を受けます。さあ目論見どおり、うまくまとまるでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)






