韓国の前尹錫悦(ユン・ソギョル)政権で、大統領自身が華々しく公表した日本海のガス田開発。
発表当初は「140億バレル出ると推測できる」と期待満々でした。
しかし、2024年12月03日に尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が非常戒厳を宣布し、これを契機に失脚しました。
このプロジェクトをどうするのか?――となったのですが、産業通商資源部は試掘を実施しました。

↑「大王クジラ」と命名されたエリアをまず掘削することになりました。

↑釜山沖に到着したドリルシップ「ウェスト・カペラ号」。ちなみにこの船は『サムスン重工業』製で不良在庫となっていた船です。一次『サムスン重工業』はドリルシップの不良在庫が5隻もあるという前代未聞の状況で、そのため赤字決算という傑作な事態に陥りました。
試掘をしてみたのですが、2025年02月06日、産業通商資源部の内部情報として「大王クジラの1次掘削の結果、暫定的なガスの兆候を確認したが、その規模は有意なレベルではなかった」――と報道が出ました。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は弾劾罷免され、韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんの政権が成立しました。
この尹錫悦(ユン・ソギョル)政権の遺産をどうするよ?――となっていました。
産業通商資源部は、すでに2026年度予算の編成を行っていますが、その中に「大王クジラ」掘削についての予算は計上されていないことが判明しています。
2025年09月01日、産業通商資源部のムン・シンハク第1次官が、記者からの質問に答えて、
「大王クジラ事業予算は今年の政府予算案には反映されていない」
「事業放棄の可否についてはエネルギー室で検討している」
――と述べました。
ひっそりと事実上の放棄です。結局尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領がぶち上げた「140億バレルの夢」は雲散霧消しました。

(吉田ハンチング@dcp)







