韓国「米価が爆上がり!」前年から28%も上昇。「マジノ線が抜かれた」と言い出す

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お米不足になって、米価が急上昇し「古米を放出だ」となった日本を、斜め上から笑っていた韓国ですが、そんな状態ではなくなっています。

『韓国農水産食品流通公社』が運営する統計システム「KAMIS」を見てましょう。

「国家情報資源管理院」の電算室が火事になった件で韓国政府のシステムは半身不随になっており、いまだに企画財政部のプレスリリースがBlogで公開されたりしています。「3時間で復旧できるようにする」などといっていたのは大ウソで、二重化もバックアップも行われていませんでした。

統計庁や産業通商資源部のプレスリリースを確認するのが本当に面倒なことになっており、エラい迷惑です。幸いなことに「KAMIS」は動いています(公社のシステムですが)。

2025年の米価の動きをグラフにすると以下のようになります。

上掲のとおり、2025年09月には20kg当たりのお米の価格は「6万ウォン」を超え、まだ10月初頭の暫定値ながら「6万7,881ウォン」となっています。

前年と比較して、どのくらい価格が上昇しているのか「対前年同期比の増減」の推移をグラフにすると以下のようになります。


↑上掲と同じくお米20kgの価格です。

10月は暫定値ながら対前年同期比で「28.3%」も上がっているのです。

米価の上昇に5つの原因!「マジノ線を超えた」の声も

なぜこれほどお米の価格が上昇したのでしょうか。以下のような要因が指摘されています。

1.早場米の出荷遅延(夏の長雨)
夏の降雨が多く、早生(早場)米の出荷が遅れて店頭在庫が薄くなり、小売価格が上押しされました。政府・メディアともに「頻繁な降雨による初期出荷の遅延」を値上がり要因として説明しています。

2.前年の「余剰米の政府買い上げ(備蓄)」の反動
物価下支えのため昨年、政府が26.2万トンを市場から買い入れた結果、今年の需給がタイト化しやすくなったとの批判が出ています。

供給超過の年が続く中でも、政策判断が供給を絞ったというわけです。

3.秋夕チュソク需要
秋夕チュソク前は餅用のうるち米・もち米需要が膨らむのが通例で、2025年はその伸びが際立ったという報道があります。米・もち米が前年比3割超高という指標も出ています。

4.「6万ウォン」マジノ線超えの心理的要因
20kg・6万ウォン超えという「心理的マジノ線」を上に抜き、買い急ぎや売り惜しみが発生。地域によっては7〜8万ウォンの価格上昇まで見られ、上げが加速しました。

5.政府の価格安定化対応(備蓄放出)でも追いつかず
農食品部は2.5万トンの追加放出で価格安定を図っていますが、直近の上昇圧力をすぐに打ち消すには力不足と見られています。

韓国メディアでは「6万ウォンがマジノ線」という声があるのですが、何度もいいますが、マジノ線とかいうから抜かれるのです。

お米の価格が落ち着くといいですね。

(吉田ハンチング@dcp)

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