2025年09月26日に発生した韓国「国家情報資源管理院」の電算室の火事。火事発生から約3週間たちましたが、韓国の電子政府なるものはいまだに復旧できておりません。

それどころか、火事によって止まったシステム(サービス)の数は当初の発表より多かったことなどが判明しました。
↑火事現場を視察する政府高官の皆さん。当たり前ですが「後の祭り」で、ぞろぞろオッサンが来たところで何の役にも立ちません。「徹夜してでも復旧せよ」と李在明(イ・ジェミョン)さんが下命しましたが、復旧担当の公務員の方が1人、投身して自死を遂げるという悲劇が起こりました。
2025年10月09日、韓国行政安全部の尹昊重(ユン・ホジュン)部長(長官)は、「中央災難安全対策本部」の会議を開催。
※「国家情報資源管理院」は行政安全部が管掌する組織です。
内部システム「nTOPS(エヌトップス)」が復旧できたので、確認したところ、火事で止まったシステムの数は「647件」ではなく、「709件」であったことが分かりました。
※「nTOPS」は「National Total Operating Platform System」の略称で、情報システムを統合的に運用・管理するためのプラットフォーム。各省庁や情報システムをnTOPSを通じて一元的に観測・制御・管理するものです。
10月09日17:00時点で復旧されたシステムは195件。あえて復旧率を計算するなら「約27.5%」となります。
行政安全部によると「1等級システム40件のうち26件が復旧した」となっていますが、自慢にも何にもならないでしょう。
3週間たっています。
Money1でも先にご紹介したとおり、2年前に「国家情報資源管理院」が止まったときには、韓国政府は「3時間で復旧できるようにする」などと豪語していました。
にもかからず、この有り様です。
そもそも大田センター内の「7‐1電算室」にあった「96」のシステムは二重化0件だったとの報道があり、全体でも二重化が適用されていたのは47システムのみとされています。
さらに遠隔地でのバックアップも「54.4%」にとどまるとの指摘が出ています。
また、バックアップ設計の脆弱性が指摘されています。
政府系クラウド「Gドライブ」のデータが消失しました。これは、サーバーとバックアップを同じ電算室に置いていた構造的欠陥があったため、火災で一挙に失われたと報じられています。
あんたちは何をやってるんだ――という話です。
もう何度だっていいますが、これは格好悪いことですよ。
(吉田ハンチング@dcp)






