ウォン安・株安の進行で2008-2009年の通貨危機時のような事態になるのではないかと韓国国内でも心配する声が大きくなっています。
2020年03月24日『中央日報(日本語版)』に「『4600億ドルなら十分』vs『まだ不足』…適正外貨準備高めぐる議論加熱=韓国」という記事が出ました。
韓国の外貨準備は、また危機が来た際に耐えられるのかを考察している記事です。中に韓国の外貨準備の適正額を3つの基準によって試算した数字が出ています。以下に引用します。
<<韓国の外貨準備の適正額>>
①「グリーンスパン・ギドッティルール」基準:3,410億4,000万ドル
②IMF基準:3,639億4,000万~5,459億1,000万
③BIS基準:5,637億6,000万ドル⇒参照・引用元:『中央日報(日本語版)』「『4600億ドルなら十分』vs『まだ不足』…適正外貨準備高めぐる議論加熱=韓国」
Money1でも先にご紹介していますが、韓国銀行の発表によれば韓国の外貨準備高は02月末時点で以下のように「約4,092億ドル」です。
⇒データ引用元:『韓国銀行』「Korea’s Official Foreign Reserves(As of the end of February 2020)」
http://www.bok.or.kr/viewer/skin/doc.html?fn=202003030412445390.hwp&rs=/webview/result/E0000634/202003
①であれば現在の外貨準備高でも足りますが、②の場合には足りないかもしれないですし、③であれば「約1,545億ドル足りない」ことになります。韓国ではかつて「蓋を開けてみたらなかった!」ということがありましたので、不安になるのも無理はないかもしれません。
(柏ケミカル@dcp)