2025年10月31日、韓国自称「超格差K-APEC」首脳会議が韓国慶州で開催されました。
これを契機に日本の高市早苗首相と中国の習近平さんが首脳会談を行いました。以下が中国外交部が出した日米首脳会談についてのプレスリリースです。
習近平、岸田早苗日本首相と会見
2025年10月31日 22:00
現地時間2025年10月31日午後、国家主席・習近平は、韓国・慶州で開催されたアジア太平洋経済協力（APEC）第32回首脳非公式会議の期間中、要請に応じて日本の高市早苗首相と会見した。
習近平は次のように指摘した。
中国と日本は一衣帯水の隣国であり、互いに重要な近隣国である。日中関係を長期的に健全かつ安定的に発展させることは、両国国民および国際社会の共通した期待に合致している。
中国側は日本側とともに、中日間の4つの政治文書で確立された原則と方向に従い、両国関係の政治的基盤を維持し、戦略的互恵関係を推進し、新時代の要請に適った建設的で安定した日中関係の構築に取り組む用意がある。
習近平は強調した。
現在の日中関係には、機会と挑戦が併存している。日本の新内閣が正しい対中認識を確立し、両国の先輩政治家や各界関係者が日中関係の発展のために注いできた心血と努力を大切にし、日中平和・友好・協力の大方針を堅持することを望む。
第一に、重要なコンセンサスを守ること。
「戦略的互恵関係を全面的に推進する」
「互いに協力のパートナーであり、脅威とはならない」
「歴史を鏡として未来に向かう」といった政治的コンセンサスを着実に実行し、歴史・台湾などの重大な原則問題について日中4つの政治文書が明確に定めている規定を遵守・履行し、日中関係の基礎が損なわれず、揺るがないようにする。
「村山談話」は日本の侵略の歴史を深く反省し、被害国に謝罪したものであり、その精神は発揚すべきである。
第二に、協力共栄を堅持すること。
中国共産党第20期第4回中央委員会全体会議は、「第15次5カ年計画」における中国の発展ビジョンを描いた。日中協力の空間は広大である。両国はハイエンド製造、デジタル経済、グリーン成長、財政・金融、医療・介護、第三国市場などの分野で協力を強化し、多国間貿易体制および産業チェーン・供給チェーンの安定と円滑を共に維持できる。
第三に、国民感情の交流を促進すること。
政府、政党、立法機関などのコミュニケーションを継続的に進め、人文および地方レベルの交流を深化・拡大し、国民感情の改善を図る。第四に、多国間協力を強化すること。
善隣友好・平等互恵・内政不干渉の原則を堅持し、真の多国間主義を実践し、アジア太平洋共同体の構築を推進する。第五に、意見の相違を適切に管理すること。
大局を見据え、共通点を求め、相違を残しつつも融和を図り、対立や意見の違いが両国関係を規定することを避ける。
高市早苗首相は次のように述べた。
中国は日本にとって重要な隣国であり、日中両国は地域および世界の平和と繁栄に重大な責任を負っている。日本側は中国側と高層レベルの往来を維持し、各レベルでの交流を緊密にし、意思疎通を強化し、理解を深め、協力を促進し、両国の戦略的互恵関係を着実に推進し、建設的で安定した日中関係を構築する用意がある。
台湾問題に関しては、日本は1972年の日中共同声明における立場を堅持する。
⇒参照・引用元：『中国外交部』「习近平会见日本首相高市早苗」
特に何も目新しいものは見当たりませんが、村山談話に言及している点が面白いでしょう。「ホンマにあのジーサンは碌なもんじゃかった」――です。
（吉田ハンチング＠ｄｃｐ）
