韓国・李在明政府「2026年予算は728兆だ」無茶苦茶。「三大AI強国になるためだ!」

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韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さん率いる政府、左派・進歩系が過半数を押さえた国会が「わが世の春」と調子にノッています。

傍から見る分には「まったくの対岸の火事」ですので、韓国人の好きにしたらエエがな――なのですが、マズい方向に進んでいるのは確かです。

「スーパー外交ウイーク」が終了し、外交で華々しい箔付け(格好つけ)もできなくなりました。内政です。

2025年11月04日、李在明(イ・ジェミョン)さんは国会で施政演説を行ったのですが……。以下に李在明(イ・ジェミョン)さんの発言を拾います。

「われわれはいま、かつて経験したことのない国際貿易・通商秩序の再編とAI大転換の波の前で、国家の生存を模索しなければならない絶体絶命の危機にある」

「変化を読み取れずに他者の後を追うだけなら、終わりなく淘汰されるが、変化を先導し一歩先んじれば、無限の機会を享受できる」

「農耕社会から産業社会へ、産業社会から情報社会へと転換してきたように、AI社会への転換は必然である」

「産業化時代には1日遅れれば1カ月遅れ、情報化時代には1日遅れれば1年遅れたが、AI時代には1日遅れれば1世代が遅れる」

「残念ながら前政権は、黄金のように貴重な時間を浪費しただけでなく、研究・開発(R&D)予算まで大幅に削減し、過去へと逆行した」

「出発が遅れた分、今からでも不断に速度を上げて先行者たちに追いつかなければ、われわれにも機会は生まれない」と述べた。

「総支出を今年年比8.1%増の728兆ウォンとし、『AI三大強国』への飛躍を目指す大転換に10兆1,000億ウォンを配分した」

「これは今年の予算3兆3,000億ウォンの3倍以上に当たる規模だ」

フィジカルAI先導国家の実現に向け、国内の優れた製造能力とデータを活用し、重点事業に集中的に投資する」

2026年度の予算(支出)を728兆ウォンに膨らませるとしました。

2025年度の支出は第2次補正を含めても約703兆ウォンですから、約3.6%を増やすという無茶苦茶な増加です。

この増加を正当化するために「AI時代に対応しないと置いていかれる」という理由を挙げています。尹錫悦(ユン・ソギョル)前政権ではR&Dを大幅に削ったが……と批判し、自分の政権を正当化している点を見逃してはなりません。

『AI三大強国』への飛躍を目指す大転換に10兆1,000億ウォンを配分した――と3倍にしたことを誇っていますが、それだけ突っ込んでも「AI三大強国」なるものになれるのかは望み薄です。

韓国が「ナントカ強国」と唱えるときには妄想に終わるからです。

見逃せないのは「フィジカルAI」という、「何それ?」というパワーワードが登場している点です。「ロボット・自動車・工場など、物理的実体を制御・最適化するAI」という意味だと推測できます。

こちらも「好きにしたらエエがな」なのですが、「Embodied AI」や「Industrial AI」、また「AI for Manufacturing」などの言葉の方が一般的だと思われます。

そもそも600兆ウォン超えの支出予算が無理にもかかわらず、728兆というのは斜め上どころか異次元の規模です。

どうやって賄うつもりなのかが問題です。日本財務省のような質問になって恐縮ですが、「財源は?」――です。「知らんぞー」ですね。

(吉田ハンチング@dcp)

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