今度は深刻な大気汚染です。
2025年11月04・05日、北京・天津はじめ河北省とその周辺地域ではPM2.5による汚染が深刻化。重度の汚染レベルに達しました。

上掲のとおり北京もすっかりガスってしまい、見通しが非常に悪くなりました(写真は2025年11月05日)。
多くの地域で早期警戒と対応措置が発動されました。
11月04日、域内の15都市でPM2.5による軽度の汚染が発生し、日平均ピーク濃度は108マイクログラム/立方メートル(洛陽市)に達しました。
このときはまだ序の口で、05日18時頃までにピーク時には濃度は178マイクログラム/立方メートルまで上昇。
北京市では05日早朝からPM2.5濃度が急上昇し、ピーク濃度は163マイクログラム/立方メートルに到達。これは重度の汚染レベルです。
11月05日には24都市で大気汚染緊急対応措置を発動。河北省の天津、石家荘、唐山など9都市、および河南省の鄭州、開封など13都市にオレンジ警報が発令されました。

↑中央気象台が公表した「濃霧」の予報。北京などが「中~重度」になっている点にご注目ください。
『清華大学』の王樹暁教授はこの深刻な状況について、
・主な原因は南東の風が弱く、湿度が高くなって霧が濃くなるなどの複合的な影響で、北京・天津・河北省中心部の気象条件が極めて不良になったこと。
・地域の汚染物質排出量は依然として高いこと。
etc.
――を原因として挙げています。『World Air Quality Index Project』(略称「WAQI」)が運営するリアルタイムマップを見ると、2025年11月07日19:36現在は以下のようになっており、マシにはなっています。

↑韓国もソウル近辺を中心に大気汚染はひどいです。
2025年11月05日06:48に北京は「236」で世界で最も大気汚染がひどい都市でTop1となりました(下掲は「IQAir」のランキング/Air quality map of Beijing, China on November 5, 2025. Source: IQAir.)。

↑世界主要都市のうち最も大気汚染がひどいのは「北京」となりました。
病気になるような重度の汚染が計測されています。
日本人は健康のためにも中国には行かない方がいいのです。
(吉田ハンチング@dcp)






