2026年06月17日、スイスの『IMD』(International Institute for Management Developmentの略:国際経営開発研究院)が毎度おなじみの世界競争力センター(WCC)が「2026 IMD World Competitiveness Ranking(世界競争力ランキング)」を公表しました。
「毎度おなじみ」というのは、韓国メディアが大好きなからです。
大好きな理由は、韓国人の(過剰な)自尊心を満足させてくれる結果が出ているからです。特に韓国が日本よりランキングで上位に位置しているのが好まれる理由です。
まず韓国メディア『中央日報』の報道から一部を以下に引いてみます。記事のタイトルは「IMD国家競争力順位、27位→21位へ急上昇…ドイツ・日本を上回る」です。
スイスの国際経営開発大学院(IMD)が17日に発表した今年の国家競争力評価結果である。
韓国は昨年(27位)より6ランク上昇した21位となった。
1997年に調査対象へ含まれて以来、2024年(20位)に次ぐ過去2番目に高い順位である。
「30・50クラブ」(1人当たり国民所得3万ドル以上、人口5,000万人以上)国家の中では、アメリカ合衆国(10位)に次いで2位だ。
ドイツ(23位)やイギリス(24位)をわずかに上回り、日本(30位)も上回った。
IMDは毎年、
▶経済成果
▶政府効率性
▶企業効率性
▶インフラ分野の能力――を評価し、順位を発表している。
今年の評価には、昨年基準の統計と、今年03~05月に実施した企業人向けアンケート調査結果が反映された。
(後略)
ばかばかしい「30・50クラブ」も登場しています。「1人当たり国民所得3万ドル以上、人口5,000万人以上」を意味しますが、こんなことを言っているのは韓国だけで、そんなものはありません。
このばかばかしいランキングを一応以下に引いておきますので、ご覧ください。
⇒参照・引用元:『IMD WCC』公式サイト「」
世界競争力ランキングは、総合1位がシンガポールで、香港が2位、アメリカ合衆国は10位です。この時点で何コレ?――と思われるでしょう。韓国が21位、ドイツ23位、日本は30位となっています。
全70 Economiesをランキングしているのですが、これをもって「韓国経済の競争力が日本を上回っている」などと評価することは間違っています。
このランキングでは約3分の1が経営者アンケートによる結果から導いたものです。
早い話が、景気の雰囲気・政治的不安・メディア報道にとても影響されやすいランキングなのです。
例えば韓国は2025年版で企業効率性が急落し、2026年版で大きく回復していますが、1年で企業の実力が劇的に変わったなんてことはなく、要するに「非常戒厳宣布による不安感が薄れた」といった主観評価の変化が大きく影響した可能性などがあるわけです。
また、そもそも「競争力」という概念の定義自体が極めて曖昧です。「競争力」の定義が曖昧です。
IMD自身は「競争力はGDPだけではなく政治・社会・文化を含む」と説明していますが、逆に言えば「競争力とは何か」について明確な学術的合意があるわけではありません。
ですから、こんなランキングを信じたらエラい目に遭うぞ――というのが本当のところです。
韓国というのは「おめでたい人ばかりの国だなあ」――です。
(吉田ハンチング@dcp)






