韓国企業『サムスン電子』『SKハイニックス』は、中国企業『ファーウェイ』(Hauwei:華為技術)に半導体を輸出し稼いできました。
しかし、アメリカ合衆国が『ファーウェイ』を制裁対象とし、09月15日から制裁措置が発動されます。
「合衆国の技術が用いられた製品を輸出する際には合衆国の許可を得ること」というルールを課したため、『サムスン電子』『SKハイニックス』とも『ファーウェイ』への半導体出荷を断念することとなりました。
しかし、両社は合衆国に出荷の特別許可を出すよう要求している、という報道が出ました。
韓国メディア『中央日報』から記事の一部を引用します。
09日、部品業界によると、『サムスン電子』半導体(DS)部門と『SKハイニックス』は最近、合衆国商務省の「追加制裁後もメモリー半導体(DRAM・NAND型フラッシュなど)の販売を承認してくれることを要請する」という内容の公文書を送った。
Huawei社との取引を再開するには、合衆国政府の特別ライセンス(免許)が必要だ。
(中略)
『サムスン電子』と『SKハイニックス』に先立ち、合衆国のDRAMメーカー『MICRON』も先月、合衆国政府に同様の内容の要請をした。
これら3社は、全世界のDRAM市場を事実上寡占する「ビッグ3」メーカーだ。
しかし、合衆国商務省の承認が短期間で出る可能性は事実上薄いことが分かった。
2カ月後、11月の大統領選挙を控え、トランプ大統領が中国に圧迫政策を続けているからだ。
(後略)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
輸出許可を得るのは無理でしょう。大統領選挙の影響もあるでしょうが、合衆国の圧力はまだ始まったばかり。実際に『ファーウェイ』が崩れても、中国共産党が瓦解するまで合衆国はやめないからです。
何度もご紹介していますが、これは貿易戦争ではありません。イデオロギーの戦いなので、旧ソ連のように合衆国は相手が倒れるまでやめません。
(柏ケミカル@dcp)