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米国防総省に中国から返歌!「人民解放軍はあらゆる措置をとる」と明言

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2020年09月01日、アメリカ合衆国の国防総省(略称:DoD)から「Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2020」(中華人民共和国をめぐる軍事・安全保障の動向2020)というリポートが公表されました。

このリポートでは中華人民共和国人民解放軍PLA)がどのような装備を持ち、どのような意図の基に動いているのか、安全保障上の問題について論じています。

この合衆国のリポートに対して、2020年09月13日『中華人民共和国国防部』の公式サイトに「国防部の報道官が合衆国国防総省の報告書について談話を発表」との記事が上がりました。

中国側からの返歌があったわけです。

どのような内容なのか以下に一部を引用します。

中国人民解放軍は中国共産党主導の人民軍です。

「中華人民共和国憲法」は、中国共産党のリーダーシップこそが中国の社会主義の最も重要な特徴であることを明確に規定しています。

中華人民共和国の軍隊は国民に属しています。軍に対する党の絶対的なリーダーシップを支持することは、国民軍の永遠の魂です。

中国共産党によって主導された軍隊として、中国人民解放軍建設の目的は、常に国民に心から奉仕し、国家の独立と人々の解放を実現するために多大な犠牲を払うことであり、経済建設、大きな自然災害への対応、人々の生命と財産を守るなどに卓越した貢献をしてきました。
(後略)

⇒参照・引用元:『中華人民共和国国防部』公式サイト「国防部新闻发言人吴谦就美国防部发布2020年《中国军事与安全发展报告》发表谈话」(原文・中国語/筆者(バカ)意訳)

赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)

上掲は、「人民解放軍は中国共産党のための軍隊であって、国民のための軍隊ではない」という批判への反論かと思われます。

また、台湾については以下のように述べています。

(前略)
世界には中国は1つしかなく、台湾は中国の不可分の一部です。

台湾海峡の現在の緊張の根本的な理由は、「民主進歩党」(Democratic Progressive Party:略称DPP/民進党)が一部外国人勢力を引き込み、武力で統一に抵抗しようとしていること、および「中国を支配するために台湾を利用しよう」という外部の反中国勢力が中国を分割しようとしていることにあります。

台湾独立」は行き止まりであることを厳粛に指摘しておきます。

台湾を中国から分離しようとする動きがある場合、人民解放軍は「中国の内政に干渉し、台湾海峡全体の平和と安定を損なうあらゆる試みと行動」を断固として阻止し、国家主権と領土の完全性を保護するために、必要なあらゆる措置を取る
(後略)

現在のところ、人民解放軍には台湾本島への渡洋侵攻を行う能力は備わっていないと考えられますが、それでも「やれることはやる」と表明しています。

先にご紹介したとおり、台湾は新冷戦の焦点となっており、台湾を巡る合衆国・中国の綱引きは続くでしょう。

⇒参照・引用元:『合衆国 国防総省』「Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China2020」

(吉田ハンチング@dcp)

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