『韓国銀行』について大きな疑念が起こりました。『韓国銀行』は過去10年間、独自の会計基準によって為替の変動による損益を損益として計上していなかった、というのです。
本件を報じた韓国メディア『毎日経済』の記事から以下に引用します。
『韓国銀行』が過去10年間で損失合計35兆4,000億ウォンが発生したにもかかわらず、これを通知せずに、独自の会計規則に基づいて、同じ期間の当期純利益33兆ウォンを収めたと公表したことが分かった。
韓銀のこのような会計処理基準は、一般会計基準や法令に適合しないだけでなく、外国為替・金融政策を立案する際にも歪みが発生することがあるという指摘が出ている。
(後略)⇒参照・引用元:『毎日経済』「[独占]韓銀の10年環損失35.4兆」
何が見つかったかというと、以下になります。
(前略)
18日、ジョン・ソンホ民主党議員室によると、『韓国銀行』が公表した過去10年間の当期純利益は約33兆ウォン水準だ。しかし、同じ期間の為替評価損益を反映すると、実際の純利益は4兆1,000億ウォンに過ぎないことが分かった。
(後略)
なぜ、こんなことが起こるかというと『韓国銀行』が以下のような独自の会計基準を採用していたからだというのです。
(前略)
一般的な会計基準によると、外貨資産は、毎年為替レートの変動による為替評価損益を損益として認識し、利益あるいは損失として処理する。しかし、『韓国銀行』は、為替レートの評価損益を損益に計上せず「外国為替評価調整金」(資産・負債勘定)に積んでおくという独自の会計処理基準を採用している。
(後略)
外貨建て資産については、為替レートの変動によって価値が変動します。これは、利益が出ても差損が出ても「損益」として計上しなければなりません。しかし、『韓国銀行』はこれを行わず、至極簡単にいえばこの損益を計上するための別の棚を作ってそこに載っけてきたのです。
この棚に積んできた分を精査してみると純利益が大幅に減ることが分かった、と。「大丈夫なのか」というか「ダメでしょうよ」という話です。
同記事は以下のように『韓国銀行』のコメントを取っています。
(前略)
『韓国銀行』は「為替レートの変動に応じて発生する評価損益を期間損益と認識すると、当行の収支と外貨準備高に急激な変動を生じさせることになるので、独自の会計規定に基づいて貸借対照表項目として処理している」と説明した。
ドル建て資産はともかく他の外貨建ての資産がどういう処理をされているのか、外貨準備についても怪しくなってきました。
(吉田ハンチング@dcp)