韓国で投資家の投じた資金のほとんど全額が吹き飛ぶという件が発覚しました。韓国メディア『毎日経済』が報じています。「グローバルM専門私募投資信託」というもので、アメリカ合衆国の中小企業の融資債権を原資産とする債券に投資を行う私募ファンドでした。「私募ファンド(プライベート・ファンド)」というのは、投資する人が限定されているファンドのことをいいます。
『新韓銀行』などを通じて約105億ウォンを集めました。ところが、この新型コロナウイルス騒動で原資産が大きく毀損したため、買い戻しを行うことになったのですが、これが03月以降中断されているのです。運用会社が契約を守らず、資産の毀損が累積してほとんどなくなってしまった――とのこと。
『新韓銀行』から投資家への通知の内容がひどいのです。
「ファンドは最初の投資額の1%前後で調整される予定」
こういう通知が来たらその場で気が遠くなりそうです。99%の資産が吹き飛んだのですから。『新韓銀行』は、
(前略)可能なすべての対応策を検討した後、可能な限り早期に投資金額を回収することができるように最善を尽くして努力する
としているようですが、取り返せる望みは大変に薄いでしょう。
(松田ステンレス@dcp)