韓国の国策銀行『輸出入銀行』が大変に勇ましい発言をした、と韓国メディアが報じました。
『輸出入銀行』は、ドルがないので、外貨建て私募債を発行し『サムスン電子』に買ってもらったあの銀行です。「輸出入」と看板に書いてあるのにドルがなかった国策銀行です。
『毎日経済』の2020年11月22日の記事から一部を以下に引用します。
『輸出入銀行』は、来年の輸出6,000億ドル(約670兆ウォン)奪還のために全方位的な支援に注力すると22日明らかにした。
(中略)
会議では、2018年の6,049億ドルをピークに減少傾向にある輸出を増やすための『輸出入銀行』の役割強化策が重点的に議論された。
『輸出入銀行』は「Kニューディール」のグローバル化を導くために、来年5兆ウォンを含めて、今後5年間で30兆ウォンの資金を供給する計画だ。
とのこと。『韓国銀行』の公表している「国際収支統計」から輸出金額を足して年次でまとめると以下のようになります。
記事内の「2018年:6,049億ドル」とはなぜか合いませんけれども、2018年がピークで輸出金額が下降しているのは確かです。
で、文在寅大統領がぶち上げた「韓国版ニューディール」に
ことで、輸出金額を再び「6,000億ドル台」に乗せようというのです。
同記事によれば、
(前略)
頭取は会議で「2021年の『輸出入銀行』が進む方向は、輸出『オールイン』」と「輸出6,000億ドル奪還のための先鋒になる」と強調した
(後略)
「オールイン」という辺りに危険な香りがしないでしょうか。決めたのなら仕方ありませんが、「分散投資」はリスクを避けるための基本的な姿勢といわれます。「オールイン」して果たして大丈夫でしょうか。
五体投地(ごたいとうち)した背中を隕石が直撃! みたいなことにならないといいですが。
(吉田ハンチング@dcp)