【半導体戦争】中国『SMIC』の株価が暴落!

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中国最大の半導体メーカー『SMIC』(Semiconductor Manufacturing International Corporation:中芯国際集成電路製造)の株価が2020年12月16日暴落しました。以下をご覧ください。

あまりの下げに香港市場では午前の取引は停止する始末。「5.89%」の下げで済みましたが、5%以上下げたので一応暴落と呼んで差し支えない下落です。15日の高値が「22.50」で16日の安値が「19.20」ですから、この差は15%以上あります。

暴落の引き金になったのは、これまで同社をけん引してきた梁孟松共同最高経営責任者(CEO)が急に辞意を表明したことです。

中国メディアの報道によれば、『SMIC』が台湾の半導体製造最大手『TSMC』(Taiwan Semiconductor Manufacturing Companyの略:台湾積体電路製造)の研究開発担当副社長を務めた蒋尚義さんを副会長に迎えましたが、これに対しての辞意だったとのこと。

蒋尚義さんは、工場の建設計画は資金ショートで頓挫した『武漢弘芯セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー』(HSMC)にも関わっていました。元『TSMC』の蒋尚義さんが参加すると鳴り物入りの野心的計画だったのですが、現在では(プロジェクトが)詐欺だったのではといわれています。蒋尚義さんもこの騒動に巻き込まれてしまいました。『SMIC』に何かあったら二度目の悲劇になります。

それでなくても『SMIC』は、アメリカ合衆国のブラックリスト入りしており、半導体製造に必要な素材・部品・装備の入手が困難になっています。『SMIC』が中国の唱える「半導体崛起(くっき)」の中軸として発展できるかどうかが注目されます。

(吉田ハンチング@dcp)

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