2020年12月21日に韓国『双竜自動車』がソウル回生裁判所に「法定管理申請」を提出し、事実上の破綻となりました。これを先にご紹介した際に、翌日(22日)の株価はどうなりますか、と書いたのですが……株式の取引は停止されております。
当然のことながら、21日の取引終了後、韓国取引所は「取引停止」措置としました。大変に間抜けなことを書いてしまい、誠に申し訳ありませんでした。深くお詫びいたします。
以下は、申請書を出した21日までの『双竜自動車』の日足チャートです(『Investing.com』より引用:以下同)。
当然のごとくドンと落ちていますが、この日の中身のプライスアクションはさらに面白いのです。以下の5分足チャートをご覧ください。ローソク足1本が5分間の値動きを示します。
上掲のとおり、14:30あたりまではいたって平穏、取引量もほとんどなくヨコヨコでべた凪です。『双竜自動車』がソウル回生裁判所に申請書を提出したのが15:00過ぎと報じられていますが、そこでドカンと下落しました。最後に少し上へ跳ね返りましたが終値は「2,770ウォン」。
現在、韓国株式市場は「空売り禁止」です。空売り禁止でなければさらに売り込まれていたでしょう。
日足チャートの時間軸を引いてみると以下のようになります。
確かに21日にどんと下がりましたが、上掲のとおり「実質破綻した企業」としては、株価はまだ高いといえます。なにせ15四半期連続赤字で、債務不履行となっているのですから。
(吉田ハンチング@dcp)