韓国で不動産価格の上昇が止まりません。ここにきて「外国人」が韓国内のローンを利用して不動産を購入しているのが問題視されています。
韓国メディア『毎日経済』には以下のような例が掲載されています。
中国人Aさん
ソウル麻浦区の商店・住宅を購入:16億ウォン(約1億5,200万円)
韓国の銀行からの融資:12億5,000万ウォン(約1億1,875万円)
自己資金:3億5,000万ウォン(約3,325万円)
ソウル麻浦区の商店・住宅を購入:16億ウォン(約1億5,200万円)
韓国の銀行からの融資:12億5,000万ウォン(約1億1,875万円)
自己資金:3億5,000万ウォン(約3,325万円)
中国人Bさん
ソウル龍山区4階建て商店・住宅を購入:78億ウォン(7億4,100万円)
韓国の銀行からの融資:59億ウォン(約5億6,050万円)
自己資金:19億ウォン(約1億8,050万円)
購入資金のほとんどを韓国内の銀行の融資を利用して賄(まかな)っています。同紙の記事では、
中国など外国人が住宅価格の60%以上を国内銀行から融資受け建物を買うケースが増えている。
と書いています。引かれている例が二つとも中国人ですし、実施中国人による投資目的が多いことが推測されます。外国人による韓国内の不動産の取得件数は以下のように増加しています。
2015年:1万4,570件
2020年:2万1,048件
2020年:2万1,048件
不動産価格の60%以上を融資で受けるという事例も以下のように増加しています。
2018年:0件
2019年:1件
2020年:163件
2019年:1件
2020年:163件
「自己資金が少なくても韓国の銀行から借りればいいんだ!」と、巧い手を見つけたということでしょう。
韓国の銀行からの融資が韓国内不動産の価格上昇の原因になるので、これを規制する動きが出ています。韓国内で所得がない外国人には、「不動産価格の60~80%の融資を受けられる」ことがないようにしよう、というのです。
仮にそのような法律が制定されたとしてもどこまで効果があるのかは疑問です。というのは、そもそも不動産価格の上昇は需給バランスがおかしい(供給量が少ない)ことに端を発しており、また韓国の皆さんの不動産に対する投資性向、パニック買いなどに支えられているからです。
外国人への融資を制限したところで、大勢に影響があるとは考えにくいですから。
(吉田ハンチング@dcp)