先にご紹介したとおり、韓国政府与党は国会で特別法を通過させ、横風ビュービュー、霧も発生しやすい釜山の加徳島に新国際空港を造ることを決めてしまいました。
国土交通部の試算によれば、
12兆8,000億~28兆6,000億ウォン
(約1兆2,416億円~2兆7,742億円)
となっており、経済性がないこともすでに分かっています。ですので利用者がほとんどなく、造ったけど赤字という未来が予想でき、あの韓国F1サーキット場のごとく、総事業費丸損という世にもアホらしい事態になること必至です。
↑こんなソウルから離れた場所に国際空港を造ってどうしようというのかと言われています。経済性はほとんどありません:PHOTO(C)GoogleMap
これは、釜山市長選で勝つためのバラマキだったわけですが、市長選では見事に惨敗。特別法には結局何の意味もなかったわけですが、(よせばいいのに)一度走り出した列車はやはり止められない模様です。
「05月から実現可能性の調査に入る」としており……。
国土交通部が加徳島建設のための「実現可能性調査」(事業費19億9,980万ウォン:約1億9,398万円)を引き受ける企業を入札で募集していたのですが、2021年04月27日同部の公表によると、応募したのはわずか1社でした。
低調なことこの上ないわけですが、これも無理はないのです。
というのも、実は新国際空港をどこに造るかについては以前に議論が行われ、加徳島は3つの候補(金海空港の増設・密陽・加徳島の3つ/査定は『パリ空港公団エンジニアリング』が行った)の中で最低の評価を受けているのです。
ですので、「実現可能性」など今さら調査しても良い結果など得られるはずがなく、高評価を下したらうそですし、本当のことを書いたら書いたで文在寅大統領の顔をつぶすことになります。どっちに転んでも損をしますから、そんな仕事を行いたい企業があるわけがないのです。1社手を上げておりますけれども。
で、(よせばいいのに)1社しかない場合は再入札になります。それでも1社しかなければ,その会社に決まりです。皆さん内心ばかばかしいなぁと思いなが行っているのかもしれませんが、それなら止めればいいのに……でございます。
(吉田ハンチング@dcp)