韓国の企画財政部によれば、国庫補助金の不正受給が激減したとのこと。国庫補助金というのは、国から援助として交付されるお金です。
適正に使うことはもちろんですが、そもそもうそをついて申請したりしてはいけません。しかし、これが後を絶ちません。
国庫補助金の規模は約9.5兆円にもなる
韓国では予算に占める国庫補助金の割合が大きくなっています。
国庫補助金
2017年:56兆6,000億ウォン(約5兆5,468億円)
(総支出に占める割合:14.9%)
↓
2021年:97兆9,000億ウォン(約9兆5,942億円)
(総支出に占める割合:17.5%)
2017年:56兆6,000億ウォン(約5兆5,468億円)
(総支出に占める割合:14.9%)
↓
2021年:97兆9,000億ウォン(約9兆5,942億円)
(総支出に占める割合:17.5%)
かなりの金額が援助として公的な性格を持つ事業などに支出されているわけですが、これを不正に受け取る事案が絶えないのです。
4年間で不正受給事案が約41万件
企画財政部の集計によると以下の不正受給案件の摘発数と国庫返金額は以下のようになるとのこと。
2017年
国庫補助金の不正受給の摘発:6万6,184件
不正摘発での国庫返金額:302億3,000万ウォン(約29億6,254万円)
国庫補助金の不正受給の摘発:6万6,184件
不正摘発での国庫返金額:302億3,000万ウォン(約29億6,254万円)
2018年
国庫補助金の不正受給の摘発:4万856件
不正摘発での国庫返金額:349億ウォン(約34億2,020万円)
2019年
国庫補助金の不正受給の摘発:20万6,152件
不正摘発での国庫返金額:862億6,000万ウォン(約84億5,348万円)
2020年
国庫補助金の不正受給の摘発:9万5,883件
不正摘発での国庫返金額:302億3,000万ウォン(約29億6,254万円)
2017~2020年累計
国庫補助金の不正受給の摘発:40万9,075件
不正摘発での国庫返金額:1,904億2,000万ウォン(約186億6,116万円)
※累計は決定額
2019年の「862億6,000万ウォン」から2020年「302億3,000万ウォン」に激減(65.0%減少)していますが、これは「汎省庁不正受給検査タスクフォース」が結成されて調査を行ったからとのこと。
韓国政府の財政が苦しくなっている中、このような不正受給が多いのは問題です。
(吉田ハンチング@dcp)