中国『恒大集団』がいつデフォルトを起こすか、世界中が固唾を飲んで見つめています。2021年09月第5週目が始まりましたが、明日29日には新たな利払いが発生します。
23日に到来した外貨建て社債の利払い「8,353万ドル」については、結局「30日間」の猶予期間があることを利用して支払ってはいないようです(支払ったといいう報告・報道がありません)。これによるデフォルト宣言は起こっていませんがただの先送りです。
先にご紹介したとおり、09月29日には「4,750万ドル」(約52.5億円)の利子払いを行わないといけません。これは7年物のドル建て社債の利払いです。
中国は2021年10月01日(金)から07日(木)まで連休に入ります(01日は建国記念日で国慶節)。もう明後日です。
シャッター下ろして逃げようとしてるんじゃないだろうな、っていう話です。
中国政府は助けませんよ
中国政府の動向は「助けない」方向です。
中国を成長させてきた不動産セクターの動きが止まることになるでしょうが、特に意に介していません。中国共産党の御用メディアでも「『恒大集団』は潰せないほど大きいわけではない」という見解が披露されているぐらいで、これは、政府が助ける気がないことを示すサインです。
さらに、メディアに出ている情報をまとめてみますと、以下のようになります。
・『恒大集団』は近々のデフォルトを避けるように――と中国当局が指示
・中国中央政府は地方政府に『恒大集団』については最終局面までは支援を行わないように指示
ご覧のとおり積極的に支援する気があるとはとてもいえない態度です。
また、そもそも『恒大集団』が資金難に陥った理由が、中国当局がスリーレッドラインを引いて不動産ディベロッパーに資金が流入するのを制限したからです。つまり、その時点で中国当局の腹は決まっていたのです。ですから、今になって中国当局が『恒大集団』を支援するとは考えにくいのです。
(吉田ハンチング@dcp)