先にご紹介したとおり、韓国政府与党『共に民主党』の統一大統領候補選出のための選挙が終わりました。
各地を回る11回の巡回選挙と3回のスーパーウイークの結果は以下のとおりで、結局李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事がかろうじてですが過半数を押さえ、決戦投票なしで統一候補となりました。
●李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事:50.29%
●李洛淵(イ・ナギョン)前『共に民主党』代表:39.14%
●秋美愛(チュ・ミエ)前法務部長官:9.01%
●朴用鎮(パク・ヨンジン)議員:1.55%
しかし、この結果に対して李洛淵(イ・ナギョン)さん陣営から「結果を不服」とする声が上がったのです。
李在明(イ・ジェミョン)知事は、2017年の選挙で「累積得票率:57%」を取った文在寅さんに迫る結果で圧勝すると見られていたのですが……結果は上掲のとおり「50.29%」とかろうじての過半数です。
選挙結果公表後に、李洛淵(イ・ナギョン)さんの支持者が『共に民主党』本部前に集まり、選挙結果の無効を求めてシュプレヒコールを繰り広げました。
主張は、選挙戦途中で候補から下りた「丁世均(チョン・セギュン)前首相」「金斗官(キム・ドゥグァン)議員」に投じられた票を無効票としてカウントしなければ、李在明(イ・ジェミョン)知事の累積得票率は「48.37%」となって過半数に及ばない――すなわち決戦投票だ、というのです。
李洛淵(イ・ナギョン)陣営は、「城南・大庄洞(テジャンドン)の開発事業疑惑が第3次スーパーウイークの結果に影響した。これを見過ごすわけにはいかない」と、事実上の「不服宣言」を行っています。
確かに第3次スーパーウイークの結果は「李洛淵(イ・ナギョン):62.37%」と「李在明(イ・ジェミョン):28.30%」の倍以上の得票率でした。
この結果には例の疑惑が大きく影響しているものと思われます。
李洛淵(イ・ナギョン)さんの支持者は、「前代表側指導部の辞任」「再集計」の要求、また仮処分申請など法的対応も検討しているとのこと。
ここにきて与党『共に民主党』に内紛の懸念が出てきました。
(吉田ハンチング@dcp)