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【66兆かかる!】韓国には水素経済は無理、という試算。

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韓国という国が面白いのは、大統領がぶち上げた企画であっても野党から「だから無理だってば」という容赦ない突っ込みが入ることです。

Money1でもご紹介したとおり、2021年10月07日、文在寅大統領は「水素経済を築いて世界をリードする」旨の宣言を行いました。

しかし、10月14日、韓国メディア『朝鮮日報』からすぐさま突っ込みの記事が出ました。これは野党『国民の力』議員が『韓国ガス公社』から提供を受けた資料を基にしています。

記事から重要なポイントと以下に引用します。

(前略)
政府は、カーボンニュートラルのドラフトで、2050年までにエネルギー・産業・輸送等に必要な水素の量は2,750~2,920万トンに達し、このうち80~82.4%2,200~2,390万トンをオーストラリア、中東、ロシア、北アフリカから輸入する案を提示した。

『ガス公社』によると、水素の液化は、天然ガス液化にかかるエネルギーの約40倍必要である。

2,390万トンの水素を液化するには286.8TWh(テラワット時)の電力が必要となる。

これは昨年、韓電が販売した電力量(509.3TWh)の半分を超える量である。

水素を液化するためにのみ、国内消費電力の半分以上を注ぎ込まなければならないという意味だ。

『ガス公社』は、電気料金のみで31兆5,000億ウォンがかかると推算した。

⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「輸入水素、液化・輸送・貯蔵コストだけで66兆ウォン」
赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)

いかがでしょうか。そもそも水素を外国から輸入するという計画なのもそうですが、液化して貯蔵するのに韓国の電力の半分を注ぎこみ、それだけで31兆5,000億ウォン(約3兆240億円)かかるというのです。

念のために付記しますが、韓国には水素の製造、貯蔵、運搬に関する基礎技術は基本ありません。日本など外国が供与している状態です。

またコストはそれだけではありません。2,390万トンの水素を輸送するのに「28兆7,000億ウォン」(約2兆7,552億円)かかると推計しています(技術がないので本当はいくらかかるのか分からない乱暴な推計です)。

さらに同記事によれば、

(前略)
『ガス公社』は「現在までに水素貯蔵・輸送方法の顕著な経済性を確保した技術はない」とし、水素貯蔵と輸出入ターミナル建設などで総額5兆8,190億ウォンがかかると予想した。

データ引用元は同上

とのこと。つまり、

水素の液化:31兆5,000億ウォン(約3兆240億円)
水素の運搬:28兆7,000億ウォン(約2兆7,552億円)
水素貯蔵と輸出入ターミナル建設:5兆8,190億ウォン(約5,586円)
小計:66兆190億ウォン(約6兆3,378億円)

かかると予測しているのです。これは韓国の国家予算の10%以上です。

韓国のカーボンニュートラルのドラフトからは、このような無茶苦茶な支出が見込まれるのです。こんなことが本当に実現できると思われますか?

(吉田ハンチング@dcp)

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