小ネタかもしれませんが、重要な点ですのでご紹介します。
2021年10月14日(現地時間)、G20財務相会議に参加していた韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官が記者団との懇談会で、
「(CPTPP※への)加入する、しないは10月下旬または11月初めには行わなければならない」
と発言した――と韓国メディアが報じました。
これまで二国間のFTAに固執してきたのにもかかわらず、台湾と中国が参加申請を行っていますので、バスに乗り遅れるなという気持ちになったと見られます。
韓国の場合、日本の自動車、機械にかけている関税8%などを撤廃できるのか、といった点が焦点になります。
韓国は、日本製自動車・機械に市場を奪われるのではないか、対日赤字がさらに膨らむのではないかという懸念によって日本とのFTA締結ができなかった過去があります。
『CPTPP』に加入申請しても結局同じ結果になるのではないか、とも考えられるのですが。
また、『CPTTP』に加入するには加入国の全会一致の賛成が原則です。日本が韓国の申請に対してどのように応えるのか、日本政府の対応に注目せざるを得ません。
なにせ日本との約束を平気で破る国ですからね。
※CPTPPは「Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership」の略で「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」。
(吉田ハンチング@dcp)