読者の皆さまもご存じのとおり、韓国では政府負債が異常な速度で増加しています。中央政府だけ負債を増やしているなんていうことはないわけで……。
韓国の首都であるソウル市もじゃぶじゃぶ負債を増加させています。
新市長が「借金が3倍になってるじゃないか」
先にご紹介した、04月の補欠選でソウル市長となった呉世勲(オ・セフン)さんは、前任者※の市政をいろいろ調べて「これはおかしいんじゃないか?」という案件を次々と自身のSNSで暴露しています。
こういうSNSでどんどん発信する人がトップになったら厄介ですな。
2021年10月28日、呉市長はSNSでソウル市(ソウル市本庁債務)の債務が10年間で3倍になった異常について指摘しました。
ソウル市の債務
2012年:2兆9,662億ウォン(約2,877億円)
2021年:9兆5,490億ウォン(約9,263億円)
(09月末時点)
2012年:2兆9,662億ウォン(約2,877億円)
2021年:9兆5,490億ウォン(約9,263億円)
(09月末時点)
上掲は、投資・出先機関を除いたものですが、ソウル市全体での債務は「18兆9,287億ウォン」(約1兆8,360億円)に達します。
お役人の好きな表現を使うなら、ソウル市民1人当たり「198万ウォン」(約19万2,100円)の借金があることになります(もちろんお役人と同じく資産の部は見ていません)。
ソウル市が債務の利払いだけで年間「2,790億ウォン」(約271億円)支払っています(1日当たり7.6億ウォン(約7,400万円))。
中央政府と同じことをしている
なぜこのように債務が拡大したかというと、予算を膨らませたからです。つまり借金してそのお金で支出を増やしたのです。
どこかで聞いた話ですね。
韓国では中央政府も地方政府もやってきたことは同じ、というわけです。
※前市長の朴元淳(パク・ウォンスン)さんはセクハラ事案が発覚して自死しました。
(吉田ハンチング@dcp)