2021年11月12日(金)が(ほぼほぼ)締まりました。2021年11月13日05:59現在、ドルウォンチャートは以下のようになっています(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
先にご紹介しましたが、なぜか『Investing.com』の日足チャートでは、「1ドル=1,195ウォン」に届いたはずのヒゲが表示されません。12日は陰線ですが、下げ止まったローソク足となっています。
『TradingView』で日足チャートを見ると以下のようになります。
『TradingView』では09日の天井「1ドル=1,202ウォン」、12日の天井「1ドル=1,195ウォン」がヒゲになって表示されます。
ローソク足1本が1分間の値動きを示す「1分足」で見ると以下のようになります。
『Investing.com』さまのおっしゃるとおりですと、天井は「1ドル=1,182.35ウォン」、天底は「1ドル=1,176.45ウォン」です。途中で弾幕の厚いところがありますが、「1ドル=1,180ウォン」が抵抗線になっています(キリ番なので当然ともいえますが)。
これで2021年11月第2週目が締まりましたので、ローソク足1本が1週間の値動きを示す「週足」で見てみます。以下をご覧ください。
↑「週足」で見ると「1,202ウォン」に届いたヒゲが見えます。
第2週は非常に長い上ヒゲを持つローソク足となりました。一時「1ドル=1,200ウォン」を突破したのですが、強力なウォン高圧力で戻され、「1ドル=1,179ウォン」にとどめられてしまいました。
ドルウォン水準がここで止められるかというと……さらにウォン安は進行するだろう、と考えられます。というのは、テーパリングが開始されるとドルが現在よりも強くなると見られるからです。
ドルの強さを示す「DXY」を見てみると、以下のようになっています。
ご覧のとおり、DXYは上昇を続けています。どこまで進行するのかは分かりませんが、この傾向が継続されるとウォンは安くなり続けます。
ローカルカレンシーですし、こればかりはどうもできません。韓国の通貨当局が多少のドルを溶かしたとしても(ウォン安をとどめるためには「ドル売りウォン買い」を行わないといけない)、このトレンドを押しとどめることはできないでしょう。
ウォン安進行はいまだそのトバ口だ、ともいえるのです。韓国通貨当局の苦しみはこれから本格化するのではないでしょうか。ドルが弱まるよほどことがあれば止めることはできるでしょう。
追記
2021年11月15日(月)の市場が開きました。ドルウォンチャートの状況を以下の記事にまとめましたので本記事と併せてお読み頂ければ幸いです。
(柏ケミカル@dcp)