韓国「全ての産業生産」が対前月比で低下した。18カ月ぶり最大の下げ幅

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韓国のコロナ禍からの景気回復は減速しています。第2~3四半期にその減速は大きくなりました。そして10月からの第4四半期なのですが……。

2021年11月29日、韓国の統計庁が公表した「2021年10月の産業活動動向」が驚きの結果となりました。結論からいえば、全ての産業生産が低下しています。対前月比で1.9%の減少です。

この「対前月比:-1.9%」は、コロナ禍が直撃した2020年04月に記録した「-2.0%」以来最大の下げ幅です。

以下はプレスリリースと注目ポイントです。

鉱工業生産:対前月比-3.0%
製造業生産:対前月比-3.1%

(自動車:-5.1%、一次金属:-5.9%などが顕著)

製造業在庫:前月比3.5%増加
製造業平均稼働率:71.1%(前月比-2.5%

サービス業生産:対前月比-0.3%
金融・保険生産:対前月比-2.1%
(金融商品の取引が減少し株価が下落した影響)

⇒参照・引用元:『韓国 統計庁』公式サイト「2021年10月の産業活動動向」

全産業の生産活動が対前月比でマイナスという、驚きの結果です。

気になるポイントとして、10月には「サービス業」の中の「宿泊・飲食店」の生産は増加したのですが、読者の皆さまもご存じのとおり、韓国では11月に入ってからまた感染が拡大しています。そのため、これがマイナスに転じる可能性があります。

先にご紹介したとおり、韓国政府は緩和措置はこのまま続けるとしているのですが、先行きは不透明です(感染拡大の程度によっては緩和措置を諦めるかもしれません)。

さて、今回の産業生産の大ブレーキです。

韓国メディアの報道によれば、統計庁の審議官は「ただし10月の不振には代替祝日指定による操業日数の減少、9月が高かったことに対する基底効果の影響が大きかった」「10月の数字だけで景気の流れを判断するのは早いと思う」と述べたとのこと。

そうであればいいのですが……。

(吉田ハンチング@dcp)

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