年初から良くありません。「大丈夫なのか」という話です。
毎度おなじみですが、韓国の関税庁から「2022年01月01~10日の輸出入動向」のデータが公表されました。以下をご覧ください。
2022年01月01~10日
輸出:139億4,500万ドル(+24.4%)
輸入:188億9,000万ドル(+57.1%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-49億4,500万ドル※( )内は対前年同期比
年初いきなり約50億ドルの赤字です。輸出は対前年同期比で「24.4%」増加ですが、輸入は「57.1%」も上昇しており、このため大きな赤字となりました。
これは世界的な資源価格の急騰によるもので、輸入品目で顕著に増加したものを見ると以下のようになっています。
輸入品目(対前年同期比増減)
天然ガス:392.5%
石油製品:149.8%
原油:79.9%
半導体:28.4%
天然ガス:392.5%
石油製品:149.8%
原油:79.9%
半導体:28.4%
天然ガスが392.5%も増加しています。相手国別に見ると、
輸入相手国(対前年同期比増減)
サウジアラビア:356.9%
オーストラリア:193.5%
サウジアラビア:356.9%
オーストラリア:193.5%
と資源輸出国からの輸入が急騰しています。資源・中間財・資本財を輸入し、完成品を輸出するという韓国の構造のため仕方がありませんが、それにしてもこの増加は異常です。
何度もご紹介していますが、韓国は貿易のもうけを示す貿易収支が大きな黒字でないと国が成立しません。
輸入金額の急騰が韓国のもうけを奪っていますが、このトレンドがどこまで続くのか、また、2021年12月に続いて2022年01月も貿易収支が赤字で締まるのかにご注目ください。
さらにいえば、いつものミラクルで黒字にもっていくのかにもぜひ注目を。
「韓国の通関統計はインチキ」という指摘
小ネタかもしれませんが、韓国の通関ベースの貿易統計についてです。Money1では毎月、韓国の関税庁が公表している輸出入動向についてご紹介しています。月の20日までは赤字だったのに、産業通商資源部から「先月分が締まりました」として出てくるデー...
(吉田ハンチング@dcp)