韓国の家計負債が異常な速度で増加していることは、読者の皆さまもご存じのことでしょう。
家計信用の残高が史上最大を更新しました。韓国の家計負債の増加は止まっておりません。
2022年02月22日、『韓国銀行』が「2021年第4四半期中の家計信用」を公表。これで2021年のデータが暫定ながら締まりました。
「家計信用」とは、家計が銀行・保険会社など金融機関から受けたローン(家計ローン)にクレジットカード利用額など(販売信用)を加えた包括的な借金のことです。
以下をご覧ください。
2021年第4四半期の家計信用(暫定)
□2021年の第4四半期末の家計信用残高は1,862.1兆ウォンで前四半期末19.1兆ウォン増加
○家計貸付残高は「1,755.8兆ウォン」で前四半期末比13.4兆ウォン増加、販売信用残高は106.3兆ウォンで5.7兆ウォン増加
□2021年中、家計信用増加規模は134.1兆ウォン。前年の「+127.3兆ウォン」よりも増加規模は拡大しました。
『韓国銀行』によれば第3四半期までで、「韓国の家計負債は1,844.9兆ウォン/前四半期末比で36.7兆ウォン増加」(暫定値)でした。
これが、第3四半期末から19.1兆ウォン増加し、第4半期には「1,862.1兆ウォン」となりました。
この「家計負債:1862.1兆ウォン」はもちろん韓国史上最高額です。
ここまでの推移をグラフにすると以下のようになります。
↑今回公表された「家計信用残高」の推移の表組。金額をグラフ化すると以下になります。今回のデータを見ると2021年第3四半期は「1843.0兆ウォン」に修正されています。
融資規制が効いて直近の2021年第4四半期は、借金の増加速度は鈍りました。
しかし、2021年の1年を通してみると「134.1兆ウォン」も増加しており、この拡大規模は前年の「対前年比+127.3兆ウォン」より大きいのです。
異常な伸びという他はありません。
韓国の金融当局がなんとか拡大を止めようとしていますが、この異常に膨らんだ借金を金利引き上げが直撃します。さあ大丈夫でしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)