だから言わんこっちゃない、という話です。
業績が巨額赤字に転落し、2022年第1四半期だけで社債を9兆6,700ウォンも発行した『韓国電力公社』(以下は2021年の業績)。
本業で全然もうけが出ないので社債発行で資金と調達しないと回らなくなっています。
しかし……です。
先にご紹介したとおり、このまま社債発行による資金調達で回していけるかどうか問題で、公社だというのに飛びそうで危ないのです(いや公社だから飛びそうでも存続できるといった方がよいでしょうか)。
2022年04月08日、『韓国電力』の式調達が危ないという報道が出ました。
以下に『ChosunBiz』の記事の一部を引用します。
07日、投資銀行(IB)業界によると、『韓国電力』は先月28日、「韓国電力公社債権1161」を計1,300億ウォン発行した。
満期は2052年03月28日で、2018年以降4年ぶりに発行された30年物の韓電債だ。
表面金利は年3.3%で、韓電が今年に入ってこの日までに発行した韓電債のうち最高金利だった。
韓電は当初30年物の韓電債2,000億ウォン分を発行する計画だった。
しかし、700億ウォン未達が発生し、最終1,300億ウォンの発行にとどまった。
(後略)
30年物2,000億ウォン分の社債を発行する予定だったのが、1,300億ウォン分しか需要がなかった――とのこと。これまでの最高金利「3.3%」を付けたにもかかわらず、です。
上掲のとおり、2021年の営業利益は「-5兆8,601億ウォン」です。2022年の営業損失は20兆ウォンに達するのではないか、とも予測されています。
すでに「9兆6,700ウォン」分の社債を発行していますが、これからも資金調達を行わなければとても回りません。
なのに、もう市場からは「おなかいっぱいで要りません」というサインが出ているのです。
さあどうするつもりなのでしょうか。
もう何度だっていいますが、この公社のツケは結局国民に回るのです。
(吉田ハンチング@dcp)