2022年04月13日、『韓国銀行』から興味深いデータが出ました。
「2022年03月の国際金融・外国為替市場動向」です。
この中に外国人投資家が韓国の有価証券市場で、株式、債券をいくら買い越したのかです。
以下をご覧ください。
2022年03月
株式:-39.3億ドル(約-4,945億円)
債券: +5.4億ドル(約679億円)
小計;-33.9億ドル(約-4,265億円)
まず、この03月の結果です。これは「買収 – 売却」の純買収額(つまり買い越し金額)を示していますので、外国人投資家は韓国株式を「39.3億ドル」(約4,945億円)も売り越しました。
約5,000億円も株式市場から資金を抜いたのです。
今回最も注目していただきたいのは「債券」の金額です。上掲の青枠で囲った部分です。
先にもご紹介したとおり、外国人投資家はこれまで韓国の債券には資金を投じ続けてきました。しかし、上掲のとおり、
01月:31.6億ドル(約3,976億円)
02月:34.9億ドル(約4,391億円)
03月: 5.4億ドル(約679億円)
と03月には買い越し金額が急減しました。韓国の債券への投資に急ブレーキをかけたのです。
Money1でもご紹介しているとおり、債券の利回りが急上昇しています。利回りが上がるということは、韓国の債券が売却されっているということです。
今回のデータからは、外国人投資家も債券売りに参加していることが見て取れます。いや、対前月比で「30.0億ドル」(約3,712億円)も買い越し額が減少していますので、むしろ債券売りを主導していると考えた方がいいのかもしれません。
株式は上掲のとおり39.4億ドル(約4,945億円)の売り越し、これに加えて債券の売りですからセルコリア(韓国売り)が進行していると見なければなりません。
さあ大丈夫でしょうか。04月の結果に要注目です。本格的な資金流出が始まったのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)