韓国に尹錫悦(ユン・ソギョル)新政権が誕生しますが、しばらく韓国政府の財政は好転しません。文在寅政権が敷いた支出拡大路線が継続され、政府負債が積まれ続けるからです。
2022年04月26日、韓国のシンクタンク『韓国経済研究院』が興味深いリポートを出しました。
「韓国は政府負債を『OECD』平均の1.8倍の速度で増加させた」と警告するものです。以下がそのリポートです。
⇒参照・引用元:『韓国経済研究院』公式サイト「韓国国家債務年平均増加率(3.2%)、OECD平均(1.8%)の1.8倍」
韓国の政府負債は、文在寅政権が始まった2017年には「660兆2,000億ウォン」でしたが、2022年には「1,075兆7,000億ウォン」にまで膨らみます。
文政権下で政府負債は「1.63倍」に増えました。もちろん歴代政権No.1の負債増かです。
政府負債の増加速度は異常という他はなく、以下がその異常さを示すグラフです(上掲のリポートより引用)。
『OECD』(Organisation for Economic Co-operation and Developmentの略:経済協力開発機構)加盟国の政府負債が年平均でどのくらい増えたのかを比較したものです(2012年~2023年/2022年・2023年は予測)。「どのくらい増えか」は「対GDP比」です。
↑韓国は「3.2%」で『OECD』第8位。『OECD』平均は「1.8%」。ちなみに日本は『OECD』平均のすぐ右隣で「1.6%」
韓国は1年で平均「GDPの3.2%ずつ」政府負債を増やしているのです。『OECD』平均が「1.8%」ですから、平均の約1.8倍の速度です。
韓国の負債増加は続くと予測されています。『IMF』のリポートによれば、韓国の政府負債(D2)の対GDP比率は「2026年には66.7%になる」と予測されています。
2022年には52.6%ですから、わずか4年で「14.1%」も増加するのです。
このように「10%以上増加する」のは、韓国、チェコ、マルタ、ニュージーランドの4カ国だけで、しかも韓国の数字が最も大きいのです。
文政権時代に韓国の政府負債が異常な速度で増え、まるではずみ車のようにその回転を止められなくなっています。資金調達ができるうちはいいですが、その債務規模に外国が韓国を信認しなくなったらおしまいです。
(吉田ハンチング@dcp)