短信ですが、興味深い話ですのでご紹介します。
『THE KOREA ECONOMIC DAILY』に「1ドル=1,400ウォン」までいくかもしれない――という予測が出ました。
記事の最後の部分を以下に引用します。中国の経済的低迷が韓国に少なからぬ影響を与えるというのですが……。
(前略)
中国の経済成長率が1%ポイント低下すれば、韓国の輸出増加率は0.34%ポイント低下する可能性が高いと、韓国は試算している。しかし、中央銀行はより多くのリスクを見ている。
「中国経済の減速が長引けば、韓国の対中輸出が減少するだけでなく、中国との貿易に大きく依存する欧州連合や他のアジア諸国の経済成長にも打撃を与えるだろう。それは国内経済にも影響を与えるだろう」と述べている。
欧州ではすでに、起こりうるエネルギー危機や債務危機に対する懸念が高まっており、ウォン相場はさらに悪化している。
DB金融投資のエコノミスト、ムン・ホンチョル氏は「輸出の鈍化などの要因で、1ドル=1,370ウォンまでウォン安が進むというのが基本的な想定だ」と述べた。
「ユーロ圏の財政危機や国内外の不動産市場の潜在的なショックなど、さらなる経済リスクを考えると、1,400ウォン台まで通貨が下落する可能性もある」とも述べている。
というわけで、エコノミストのムンさんは「1ドル=1,370ウォン」までウォン安が進行するのが基本シナリオとしています。
また「1ドル=1,400ウォン」までウォンの価値が下落する可能性まで見ているようです。
ウォン安はもちろんですが、輸出伸びが鈍化傾向にあること、対中国貿易が約28年ぶりに赤字に転落したことなど、韓国にとっては暗雲が垂れ込めております。
本当に1,400ウォンまでいくようなことがあれば……。
(吉田ハンチング@dcp)