冒頭でネタを割ってしまいますが「予定どおり」です。
2022年08月25日、『韓国銀行』は基準金利をさらに「0.25%」(=25bp)上げると決断しました。
以下はプレスリリース。
2022年08月25日金融通貨委員会は、『韓国銀行』の基準金利を2.25%から2.50%に0.25%ポイント上方修正して通貨政策を運用することにした。
□また、金融仲介支援ローンに関して以下のように決定した。
o金融仲介支援ローン中の常時支援プログラムの融資金利年1.00%から年1.25%に引き上げる(2022年8月25日から施行)。
o コロナ19支援関連一時プログラムは予定通り新規支援を終了するが、既存の貸出取扱分については最大1年以内から満期まで0.25%の金利で支援を継続する。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「金融政策決定(2022年8月25日)」
『韓国銀行』始まって以来の4回連続「金利上げ」です。
これで韓国の基準金利は2.50%となって、合衆国の政策金利2.25~2.50%に追いつきました。
資金流出を懸念するなら、合衆国に金利差をつけられるわけにはいきません。
しかし、次の『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)が2022年09月20~21日で、金利を上げる方向だけは確かですから、また金利差が拡大することは確かです。
李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、かつての発言から「米韓の金利差が逆転しても資金流出はそれほど大きくならないはず」と読んでいることが分かります。
しかし、こればかりは起こってみないと、どんな結果になるのか分かりません。市場のコンセンサスが変わる可能性だってあります。
今回の0.25%上昇は予定どおりなので(なにせ総裁自身が「0.25%が望ましい」と公言していた)、市場インパクトは恐らく全くないと思われますが、それよりも『FOMC』が近づいて、市場のモメンタムがどうなるかです。
とりあえず、本日の外為市場などが影響なしの「無風(ムフー)」で終わるかどうかにご注目ください。
(柏ケミカル@dcp)