アメリカ合衆国の経済紙『Foprtune(フォーチュン)』が売上高基準の「2022年 Global 500」(グローバル企業Top500)を公表しているのですが、韓国の『全国経済人連合会』がこれをネタにして「ぐぬぬ……」となっています。
まず、以下は『グローバル500』のTop10です。
↑Top10は無料で見られます。500位全部は有料なので引用できません。⇒参照・引用元:『Fortune』「2022年 Global 500」
第3位に入っている『State Grid』(国家電網)、第4位の『China National Petroleum』(中国石油天然気集団)、第5位の『Sinopec Group』(中国石油化工集団)、第9位の『China State Construction Engineering』(『中国建築』)は全て国有企業です。
中国では国有企業ばっかりでかくなっているわけで、どこが公正な競争かと思われますし、中国を『WTO』(World Trade Organizationの略:世界貿易機関)から放り出すべきですが、ともあれ『2022年 グローバル500』Top10は上掲のようになっています。
このグローバル500に対して、『全国経済人連合会』が出したプレスリリースが以下です。
韓国代表企業数・規模・進出業種数、主要国に比べて劣勢
-フォーチュングローバル500に含まれた韓国企業数、平均売上高は主要国(G5・中国)に比べ遅れ
●企業数
中国:136社
アメリカ合衆国:124社
日本:47社
ドイツ:28社
フランス:25社
イギリス:18社
韓国:16社●平均売上高
アメリカ合衆国:904.6億ドル
中国:809.8億ドル
ドイツ:748.5億ドル
イギリス:703.4億ドル
ドイツ:652.8億ドル
日本:638.0億ドル
韓国:623.9億ドル-韓国企業は21業種のうち8つ進出に過ぎず、産業ポートフォリオ多様性は低下傾向
*進出業種数
アメリカ合衆国:19社
中国:15社
日本:13社
フランス:13社
ドイツ:11社
イギリス:8社
韓国:8社-主力業種でのグローバル1位企業は韓国1位企業に比べ売上高1.5~4.6倍多い
まずTop500の中に韓国企業は16社しか入っておらず、日本の47社の約1/3。中国136社と比較してほぼ1/9です。
平均売り上げ自体は「623.9億ドル」。中国の809.8億ドルと比較すると、77.0%にとどまります。
日本は638.0億ドルなので、韓国の623.9億ドルと近く見えますが、平均で「14.1億ドル」日本の方が上です。
「14.1億ドル」といえば「約1,871億円」ですから、けっこう大きな差です(2022年12月23日の「1ドル=132.70円」で換算)。
『Fortune』のページでは500社をプロットした以下のような地図も表示しています。
⇒参照・引用元:『Fortune』公式サイト「Mapping the Global 500」2,793億ドル
日本最大の『TOYOTA(トヨタ)』は500社中「売上2,793億ドル」で第13位です。
韓国最大の『Samsung Electronics』は500社中「売上2,793億ドルclass=”bold”>2,443億ドル」で第18位となっています。
韓国メディア『東亜日報』が『全国経済人連合会』のリポートを基に「ぐぬぬ……」という記事を出しています。以下に記事から一部を引用してみます。
米国の経済専門誌フォーチュンが選んだグローバル上位500企業(売上高基準)のうち、韓国企業は16社に止まったことが分かった。
中国の9分の1、日本の3分の1の水準だ。
(中略)
輸出主力業種で、グローバル1位の企業と韓国企業の売上高の格差も大きかった。
化学分野では、中国のシノケムがLG化学の売上の約4.6倍であり、自動車分野ではドイツのフォルクスワーゲンが現代自動車の約2.9倍にもなる。
全経連のユ・ファンイク産業本部長は、「新産業分野で成功する企業をなかなか目にできないのは、非常に残念だ」(後略)
⇒参照・引用元:『東亜日報(日本語版)』「フォーチュンの『グローバル500企業』に韓国企業は16社のみ、中国は136社で最多」
同記事では『現代重工業』(Hyundai Mortor)を『フォルクスワーゲン』と比較していますが、『トヨタ』と比較してみましょう。
「グローバル500」では『現代重工業』(Hyundai Mortor)を売上「1,028億ドル」としています。
上掲のとおり『トヨタ』は2,793億ドルですから、『現代重工業』の2.7倍ということになります。非常じ大きな差ですね。
韓国メディアが「ぐぬぬ……」となっても当然でしょう。
(吉田ハンチング@dcp)