韓国の関税庁から「2023年01月01~20日の輸出入動向」のデータが公表されました。新年早々わずか20日間で貿易赤字が「100億ドル」を超えました。
2023年01月01~20日
輸出:336億2,100万ドル(-2.7%)
輸入:438億8,500万ドル(+9.3%)
貿易収支:-102億6,300万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト
20日間で貿易収支が「-102億6,300万ドル」というのは衝撃の数字です。
ご注目いただきたいのは、輸出が「-2.7%」と前年同期比割れであるのに、輸入の方は「+9.3%」と増加していることです。
操業日数は、昨年同期より1日多くてこの結果です。1日当たりの輸出金額は昨年同期より「23億ドル ⇒ 21億ドル」と8.8%も減少しています。
また、詳しくは別記事にしますが、当月20日間で半導体の輸出がついに対前年同期比「-34.1%」まで落ち込んでいます。
主要相手国別に見ると、中国への輸出が対前年同期比で「-24.4%」と減少傾向を続けています。
2022年01月~2023年01月(01月01~20日)の貿易収支の推移を見ると以下のようになります。
01月はあと10日間ありますが、仮に(通関ベースとはいえ)貿易収支が「-100億ドル」水準で締まると経常収支は確実に赤字になります。
直近の国際収支統計によれば、2022年11月は経常収支が赤字に転落しました。おそらく12月は薄い黒字で締まるでしょうが、まだ10日間あるとはいえ、このままいくと2023年01月には再び経常収支赤字に墜落する可能性があります。
外遊から帰ったとたんにこの数字ですから、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領も頭を抱えているでしょう。いや、だからこそ尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領はUAEにぞろぞろ100社以上もの企業関係者を連れていったのですが。
(吉田ハンチング@dcp)