2023年01月31日、韓国『サムスン電子』の2022年第4四半期の業績が公示されました。以下です。
2022年第4四半期
総売上:70兆4,646億ウォン(-7.97%)
営業利益:4兆3,061億ウォン(-68.95%)
当期純利益:23兆8,415億ウォン(119.98%)2022年通期
総売上:302兆2,314億ウォン(8.09%)
営業利益:43兆3,766億ウォン(-15.99%)
当期純利益:55兆6,541億ウォン(39.46%)※( )内は対前年同期比の増減
第4四半期は、売り上げは第前年同期比で「-7.97%」で済みましたが、営業利益は「-68.95%」と大きく減少しました。約7割減です。
ただし、当期純利益の方は「+119.98%」と大きく増加しています。つまり、通常の事業活動以外のところでもうけが大きかったので助かった――という結果です。
部門別に見ると、メモリー半導体を手掛けるDS部門の利益が手ひどく落ち込んでいます。
DS部門:2022年第4四半期
総売上:20兆700億ウォン
営業利益:2,700億ウォン
総売上:20兆700億ウォン
営業利益:2,700億ウォン
20.7兆ウォンの売り上げを挙げているのに、利益はわずか2,700億ウォンしかありません。
営業利益は2021年第4四半期が「8兆8,400億ウォン」でしたから、なんと97.0%急落したことになります。
在庫資産の評価損失、また主要製品の販売不振(および価格低下)が影響しています。
また、注目は家電部門です。第4四半期には「在庫一斉セール」を慌てて仕掛けるなどしましたが、赤字に転落しました。
家電部門:2022年第4四半期
総売上:15兆5,800億ウォン
営業利益:-600億ウォン
総売上:15兆5,800億ウォン
営業利益:-600億ウォン
『サムスン電子』の家電部門の赤字は2015年第1四半期以来です。
『サムスン電子』はこれまで「半導体の減産はしない」としてきましたが、この結果を受けて減産を開始するのではないか、と観測が出ています。
(吉田ハンチング@dcp)