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中国「統制監視国家」の真骨頂! 和装・コスプレどころではない!

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日本メディアでも「中国が法改正を準備をしており、和装・コスプレなども取り締まれる」などと報道をしています。極めてのんきな報道という他ありません。

そもそも何の法改正かというと、治安維持のための「中华人民共和国治安管理处罚法」です。2023年08月末に「修订草案」が公表され、アリバイ作りのためのパブリックコメントを求める状態になっています。

パブリックコメントを求めるも何も、中国共産党政府は修正する気などないでしょう。

もっともこの点は、日本政府だって同じです。反対意見が来たからといって法の変更などしません。

ひょろひょろ青瓢箪、頭でっかちで社会の厳しさをこれぽっちも知らない官僚は、実際に自分が面罵されるか、ぶん殴られるまで意識を変えたりしません。

日本メディアで取り上げられたのは、この中の「第34条」です。

第三十四条
有下列行为之一的,处五日以上十日以下拘留或者一千元以上三千元以下罚款;情节较重的,处十日以上十五日以下拘留,可以并处五千元以下罚款:

(一)在公共场所从事有损纪念英雄烈士环境和氛围的活动的;
(二)在公共场所或者强制他人在公共场所穿着、佩戴有损中华民族精神、伤害中华民族感情的服饰、标志的;
(三)制作、传播、宣扬、散布有损中华民族精神、伤害中华民族感情的物品或者言论的;
(四)亵渎、否定英雄烈士事迹和精神,宣扬、美化侵略战争和侵略行为,寻衅滋事,扰乱公共秩序的;
(五)以侮辱、诽谤或者其他方式侵害英雄烈士的姓名、肖像、名誉、荣誉,损害社会公共利益的;
(六)侵占、破坏、污损英雄烈士纪念设施的.

第三十四条
次の各号のいずれかに該当する行為を行った者は、5日以上10日以下の拘留または1,000元以上3,000元以下の罰金に処し、情状がより重い場合は、10日以上15日以下の拘留または5,000元以上の罰金に処する。

(1)公共の場所で、英雄烈士を記念する環境や雰囲気を損なう活動に従事すること。

(2)公共の場所において、または他人に、中華民族の精神を害し、中華民族の感情を傷つける衣服やシンボルを着用させたり、身に着けさせたりすること。

(3)中華民族の精神を損ない、または中華民族の感情を傷つける記事や発言を制作、流布、宣伝、拡散すること。

(4)英雄と烈士の行為と精神を冒涜し、否定し、宣伝し、侵略戦争と侵略行為を美化し、トラブルを誘発し、公共の秩序を乱すこと。

(5)英雄と烈士の名前、肖像、名声、名誉を侮辱、中傷、その他侵害し、公共の利益を損なうこと。

(6)英雄と烈士の記念施設を侵害、破壊、汚損すること。

公安当局に恣意的な判断が任された条文です。「英雄烈士って誰のことなのか」「中華民族の精神って何?」「中華民族の感情を傷つける衣服やシンボルって何?」と数々の疑問が湧きます。

つまり、この法律は「思想・信条の自由」を真っ向から否定するものです。何に価値を見出すのかは公安当局が決めるのですから。

この法律をもってすれば、「和服を着てるから逮捕だ。だって和服は憎い日本のものだから」「日本産アニメのコスプレをしてるから逮捕だ。だって憎い日本のものだから」と取り締まることができます。

確かに反日国家の面目躍如ではありますが、それどころではないのです。以下の第100条を見てください。

第一百条
为了确定违反治安管理行为人、被侵害人的某些 特征、伤害情况或者生理状态,经公安机关办案部门负责人批准,可以对人身进行检查,可以提取或者采集肖像、指纹等人体 生物识别信息和血液、尿液等生物样本.对已经提取、采集的信息或者样本,不得重复提取、采集.违反治安管理行为人拒绝检查、提取、采集,人民警察认为必要的,经公安机关办案部门负责人批准,可以强制检查、提取、采集.

第100条
公安管理違反または犯罪の実行犯の一定の特徴、傷害または生理的状態を把握するため、公安機関の事件処理部門の責任者の許可を得て、本人を検査し、肖像、指紋などの人体の生体情報および血液、尿などの生体試料を抽出または採取することができる。

すでに抽出・採取された情報やサンプルは、繰り返し抽出・採取してはならない。

公安管理に反する犯罪の加害者が検査、抽出または採取を拒否し、人民警察担当者が必要と認めた場合、人民警察担当者は公安機関の事件処理部門の責任者の許可を得て、検査、抽出または採取を強制することができる。

本人の許可を得ずとも、強制的に肖像、指紋などの人体の生体情報および血液、尿などの生体試料を採取できるとしています。

「犯罪の加害者」と、一応対象を制限しているように見えますが、中国共産党が支配している社会なので、犯罪などいくらでも作り出すことでができるのを忘れてはなりません。この第100条を使えば、究極の個人情報とされるDNA情報も恣意的に収集することが可能です。

中国の皆さんが許容するのではあれば、知ったことではありませんが、DNA情報も中国共産党に握られた管理統制社会の一丁上がりです。

中国共産党はチベット、ウイグルで悪行を行っています。

このような法律がそれに悪用されると思われないでしょうか?

人権活動家と称する皆さんは、このような法改正をする中国共産党に対して非難の声を上げないのでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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