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中国・習近平は「オンラインゲームも潰す」『Tencent』株価が暴落!1日で12%墜落

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2023年12月22日、中国のゲーム最大手『Tencent(テンセント)』の株価が暴落しました。以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用:以下同/日足)。

前日終値「312.60香港ドル」から、22日終値「274.00香港ドル」まで12.3%下落しました。暴落といっていいレベルです。

なぜ、こんなことになったかというと中国の国家新聞出版局が急きょ公開した「网络游戏管理办法(草案征求意见稿)」(上掲)のせいです。

これはオンラインゲームの管理をこのように行う――という内容で、まだ草案で「意見募集」となっていますが、日本も同じですが意見公募というのはただのポーズに過ぎません。もう決まっているのです。

今回の規制の要点は以下です。

(前略)
提案された規定草案では、オンラインゲームは、毎日のログイン、初回リチャージ、継続的リチャージやその他の報酬による誘導を設定してはならない。

ネットワークゲームのパブリッシャーおよび運営者は、投機やオークションなどの形で仮想アイテムの高額取引を提供したり、高額取引を容認してはならない。

全てのオンラインゲームにおいて、ユーザーのリチャージ上限を設定し、サービス規則で公開するものとし、ユーザーの不合理な消費行動に対してポップアップウィンドーで警告を促すものとする。

オンラインゲームの “ランダム抽選”(簡単いえばガチャ:引用者注)の規定案(ドラフト)。

ランダム抽選サービスの提供において、ネットワークゲームのパブリッシングおよびオペレーティングを行う者はは、明確に回数を制限する必要があり、合理的な確率を設定し、ネットワークゲームユーザーの過剰な消費を誘発してはならない。

同時に、仮想アイテムの交換やオンラインゲーム通貨を使用した直接購入などについて、同じ性能の仮想アイテムや付加価値サービスを入手する他の方法をユーザーに提供する必要があります。

オンラインゲームパブリッシャーがオンラインゲームのパブリッシングおよび運営を終了する場合、オンラインゲームユーザーの未使用のオンラインゲームコインおよび期限切れになっていないサービスなどは、ユーザーの購入またはユーザーの承諾に応じて、法定通貨でユーザーに払い戻されるものとします。
(後略)

毎日ログインさせるな、ボーナスを出してユーザーを誘引するな、ガチャの制限を行え、アイテムの高額取引を制限せよ、ゲームの提供を閉めるなら、ゲーム内コインやサービスをリアルな通貨で払い戻せ――と、オンラインゲームのもうけ口をことごとく潰すかのような規定となっています。

かつて『ANT』の上場を潰したときと変わっていません。むしろ、ゲーム産業をさらに追い込む内容となっています。繰り返しますが、草案というのは言い訳で、中国当局はやる気です。

それを市場も理解しているからこそ、中国最大手ゲーム会社である『テンセント』の株価は暴落したのです。なぜかこんなことをするかというと、経済的な合理性はありません。習近平にとって都合が悪いからです。

(吉田ハンチング@dcp)

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