中国はかつては穀物を輸出していた国でした。しかし、現在では輸入しなければ国民を食べさせられない国になっています。人口が公称14億人いるので、当然かもしれませんが、穀物輸入量は大きく膨れ上がっています。
国家統計局が公表してきた穀物輸入量(2014~2023年)が以下です。
中国の穀物輸入量が初めて1億トンを超えたのが2014年です。2019年の1億1,144万トンまではヨコヨコっぽく上下しますが、2020年に急に「1億4,262万トン」に急増し、その翌年には「1億6,454億トン」に達しました。2022年にはいったん下がりましたが、2023年にはまた「1億6,196万トン」です。
2014年が「1億42万トン」でしたから、2023年までの10年間で輸入量は、「6,154万トン」(約61.3%)も増加したのです。
なぜこれほど輸入量が増加したのか?です。中国本土での穀物生産量が減ったのでしょうか。
答えは「NO」です。先記事でもご紹介したとおり、中国の総穀物生産量は以下のように増加しています(同じく2014~2023年)。
同じ10年間で、中国の穀物生産量は「6億710万トン」から「6億9,541万トン」まで、「9,348万トン」も増加しているのです。
輸入量が「6,154万トン」増加
生産量が「9,348万トン」増加
小計:1億5,502万トン増加
中国本土の穀物供給は10年間で1億5,502万トンも増えたことになるのです。
そこで疑問です。中国の穀物生産量は本当に増えているのでしょうか。。
(吉田ハンチング@dcp)