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中国「米国債を37億ドル売却」保有7,765億ドルに

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2024年09月17日、アメリカ合衆国の財務省が「2024年07月時点:合衆国公債の主要ホルダーの保有金額」を公表しました。毎度おなじみですが、中国の保有額はどうなっているのか見てみましょう。


↑単位は「10億ドル」です。

2024年07月
中国本土:7,765億ドル
(対前月比:-37億ドル

データ出典:アメリカ合衆国財務省

07月時点での「中国の合衆国公債の保有額」は7,765億ドルでした。かつては1兆ドルを超えていたのですが、8千億ドルを下回るのが常態化しています

最後に8千億ドルを上回ったのは2023年12月。1兆ドルを超えていたのは2022年03月が最後です。

2022年01月から2024年07月までの中国の合衆国公債保有額の推移を見ると以下のようになります。

合衆国公債の保有額が低迷しているのは、安全保障についての中国の懸念を反映したものであることは間違いありません。台湾有事などが起こった場合、ロシアのように外貨準備を凍結されては困るからです。合衆国公債の場合には、合衆国債務省がすぐさま止めることができますから、台湾侵攻を考えるなら、合衆国公債の形で外貨資産を持っているのはリスクがあります。

しかし、懸念があっても合衆国公債のようにリスクフリーで利回りの良い資産を探すのも困難です。これは中国にとってはジレンマに他なりません。

中国がこの先合衆国公債の保有をどうするのかは見ものです。

(吉田ハンチング@dcp)

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