2020年03月05日、韓国銀行から01月末時点での国際収支のデータ(preliminary:速報値)が公表されましたが、あまり良くない未来を想像させる不穏なものとなっています。
以下が経常収支(Current account)の公表データになります。
⇒データ引用元:『韓国銀行』「Balance of Payments January 2020(preliminary)」
http://www.bok.or.kr/viewer/skin/doc.html?fn=202003040448057120.hwp&rs=/webview/result/E0000634/202003
経常収支が2019年12月「43.3億ドルの黒字」から「10.1億ドルの黒字」まで急落しています。しかもこの10.1億ドルという黒字は、2019年04月に記録した3億9,000万ドルの赤字(!)以来、最小の黒字幅です。
貿易収支の黒字幅も前月「50.3億ドル」から「19.3億ドル」へと「61.6%」も減少しています。貿易依存度が70%を超えている韓国でこの結果は大変よろしくありません。
01月独特の季節変動なのかというと、そんなことはないのです。2019年01月は57.5億ドルでしたから、昨年同月比でも「66.4%」の減少となります。
韓国という国は、2008-2009年の韓国通貨危機を迎えた時もそうでしたが、危機の前段階として経常収支が減少傾向を続ける(そして赤字となる)とまずいのです。※長くなるので「資本収支」については別記事にいたします。
さらにまずいのは新型コロナウイルスの影響はまだこの「01月の結果」には反映されていないことです。影響が現れるのは02-03月になるでしょう。この先、02月、03月の結果は注視していないといけません。
(柏ケミカル@dcp)