韓国・対米交渉がやっと始まる。07月パッケージって何だ

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2025年04月24日、アメリカ合衆国と韓国の間で「2+2 通商協議」が開催されました。


↑崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官の右隣はスコット・ベッセント米国財務長官。上から見下ろすのが好きなオッサン。その右隣がジェミソン・グリア『USTR』代表。

2025年07月08日に猶予期限が切れる相互関税」についてさっさと片付けないとなりません。

鉄鋼・アルミニウム・自動車などの品目別25%の関税、また将来的に科される可能性のある関税を「全部回避したい」考えを示しています。

韓国メディアによると、産業通商資源部は、07月08日までに関税を全部回避するための「July Package(07月パッケージ)」を策定し、『UTSR(合衆国通商代表部)』と合意に達する(達したい)――と自信を見せています。

「July Package」なるものの中身が何か知りませんが、『産業通商資源部』の安徳根(アン・ドックン)部長は26日に帰国したのですが、仁川国際空港で「初の高官協議は順調にスタートを切った。今週から実務協議が本格化する」と述べています。

ただし、今回の2+2通商協議で何が決まったわけでもありません。

以下が、2025年04月25日、韓国の産業通商資源部が出したプレスリリースです。

崔相穆副首相と安德根産業部長官、米国財務省・USTRと2+2通商協議の実施

崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官と安徳根(アン・ドックン)産業通商資源部長官は、04月24日(木)08:00(現地時間)アメリカ合衆国ワシントンD.C.において、合衆国財務省のスコット・ベセント(Scott Bessent)長官および合衆国通商代表部(USTR)のジェイミソン・グリア(Jamieson Greer)代表と会談し、「2+2通商協議(Trade Consultation)」を行った。

両国の財務・通商分野の長官が出席し、合衆国の関税政策に関連する双方の関心事項及び立場を確認し、今後の協議方法などを議論する初の両国間会議である今回の協議を通じて、

崔副首相は、合衆国の追加関税および品目別関税に対するわが国国民の懸念を伝え、韓国が合衆国に信頼されるパートナーであるという点を強調し、双方に利益となる相互補完的な協力関係を模索していくことを提案した。

また、崔副首相は韓国の現状などに即した柔軟かつ実質的な協議の必要性を合衆国に説明した。

安長官も、持続可能で均衡の取れた米韓間の交易および韓国のエネルギー安保支援、合衆国投資促進再建のための双方の協力案などを提案し、韓国に対する関税措置および品目別関税措置の免除を要請した。

今回の協議は、初の公式協議として、友好的な雰囲気の中で進行され、両国は今後も実務会議及び追加的な実質議論を継続する方針である。

⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「최상목 부총리와 안덕근 산업부 장관,미국 재무부·USTR과 2+2 통상 협의 실시」

韓国メディアのいう「07月パッケージ」なるものはどこにも出てきません。韓国メディアによると、

関税・非関税措置
経済安全保障
投資協力
通貨政策

について協議をしようと「大枠が決まった」ことが大きな成果――などと書いています。そんなことは当たり前でしょうよ――なので、実際に何が出てくるのかは「これから」です。

07月08日までに相互関税を避けるために何らかの合意に達しなければならないのは、別に韓国だけではありません。90日間のモラトリアム期間を与えられた国、全てが同じです。

(吉田ハンチング@dcp)

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