
Money1でも先にご紹介した『ハンファエアロスペース』で発生した爆発炎上事故の続報です。

2026年06月01日10:59頃、大田市儒城区外三洞の韓国企業『Hanwha Aerospace(ハンファ・エアロスペース)』の工場で爆発・火災が発生しました。
この事故により従業員5人が死亡、2人が負傷の大事故でした。

『ハンファエアロスペース』は、「爆発事故は56棟の『洗浄作業室』で、ロケット推進剤の洗浄工程中に発生したと把握されている」とし、「工具に付着した火薬を洗浄する工程で爆発が発生したものとみられる」と説明しました。
しかし、調査によって『ハンファエアロスペース』の管理が非常に杜撰なものだったことが判明しました。
『中央日報』の記事から一部を以下に引きます。
中央日報の取材を総合すると、爆発が発生した56棟(洗浄工程室)は、ロケット推進剤の残留物を洗浄する危険な場所であるにもかかわらず、『ハンファエアロスペース』は関係機関の許可を受けないまま運営を続け、事故が発生した。
ロケット推進剤の残留物は、国連(UN)が分類する危険物のうち第1類に属し、火災や爆発、爆風による飛散物が発生する可能性が高いものとされる。
韓国防衛事業庁の規定では、所持や保管を行うだけでも必ず許可を受けなければならない。しかし、この建物は防衛事業庁の許可を受けず、無許可で運営されていたと捜査機関は説明している。
このため、過去7年間にわたり防衛事業庁が『ハンファエアロスペース』大田事業場を対象として実施してきた合同点検の対象からも、56棟の建物は除外されていた。
防衛事業庁は、ハンファエアロ側が点検申請を行っていなかったため、この施設の存在自体を把握できなかったとされる。
(中略)
このような理由から、56棟に設置されていた消防設備は20kgの消火器1台だけだった。
無許可施設であるうえ、延べ面積が243㎡にすぎなかったため、スプリンクラー設置義務の対象からも外れていた。
建物内部には監視カメラ(CCTV)も設置されていなかった。
事故直後、ハンファエアロの賈在雄大田事業場長は、「事故が発生した工程は、当初それほど危険性が高くないと判断していた場所だった」と述べ、「火薬は水に触れると危険性が低下し、爆発の可能性も高くない」と説明した。
(後略)⇒参照・引用元:『中央日報』「7명 사상 한화에어로 대전공장 ‘56동 건물’ 무허가로 드러나 [출처:중앙일보] https://www.joongang.co.kr/article/25439410」
驚くなかれ、無許可で建造された建物で、危険な物質を扱う作業を行わせ、あったのは20kgの消化器だけ。スプリンクラーはなく、監視カメラもなかった――のです。
無許可で建造された建物だったので当局は把握しておらず、管理されていなかった――という無茶苦茶な実態が明らかになりました。
先の記事でもご紹介しましたが、この事業所で事故が起こったのは、2018年(5人死亡)、2019年(3人死亡)に続き3度目です。

↑爆発・炎上後の焼け跡。
『ハンファエアロスペース』といえば国防事業を担う韓国でも有数の企業です。そのような会社でも、このような実にいい加減な、ケンチャナヨな管理が行われているのです。
(吉田ハンチング@dcp)





