2020年04月09日、韓国のあの『全国経済人連合会』から「為替レートの変動による輸入企業への影響」というプレスリリースが出ました。韓国の輸入企業に、
①2020年の事業計画を策定した時に想定していたドルウォンレートはいくらか
②「損益分岐ポイント」となるドルウォンレートはいくらか
をアンケート調査し、その結果をまとめたものです。
よくまあ正直に答えてくれたものですが、まず①の想定為替レートは、「1ドル=1,138ウォン」だとのこと。
この新型コロナウイルス騒動で「上半期にどこまでレートが進むか」という質問への回答は「1ドル=1,266ウォン」。さらに2020年の年平均は「1ドル=1,215ウォン」と予想しています。
どちらも事業計画策定時の「1,138ウォン」よりそれぞれ「11.2%増」「6.8%増」と大きく「ウォン安」に傾いています。
次に、②の損益分岐ポイントは業種別に以下のとおりだったと記載されています。
金属製品:1,263ウォン
化学製品:1,165ウォン
繊維製品:1,150ウォン
機械:1,147ウォン
電気電子:1,145ウォン
鉱物:1,138ウォン
⇒参照・引用元:『全国経済人連合会』「為替レートの変動による輸入企業への影響」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
ところが、上半期に予想どおり「1ドル=1,266ウォン」に達するとするなら、ここにある輸入企業の全業種が赤字になってしまいます。
ずいぶん悲観的なアンケート結果のように思えますが、企業が先行きを楽観的に捉えることはできないということでしょう。しかし、輸入企業の全業種で赤字になるかも……というのは驚きです。
(柏ケミカル@dcp)
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